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2006/07/30(日)

YUJI TAKAHASHI 『JOHN CAGE:SONATAS AND INTERLUDES FOR PREPARED PIANO』
久しぶりに脳活性化系クラシックの大本命、現代音楽を紹介します。現代音楽家として世界的に最も広く知られた作曲家の1人、取り上げるのが遅くなりましたがJohn Cage(ジョン・ケージ 1912-1992)を紹介します。John Cageは「4分33秒」だけじゃないんですよ。Prepared Piano(プリペアド・ピアノまたはプリピアード・ピアノ)と呼ばれるピアノの弦にゴム、金属、木などを挟んだり乗せたりしたピアノで演奏されるために書かれた楽曲『ソナタとインタールード』。1946~48年に作曲されたものです。ちなみにprepare(プリペア)とは「前もって準備する」という意味です。演奏は日本の作曲家・ピアニストで現代音楽のスペシャリスト高橋悠治、1975年の録音です。
ジョン・ケージの『プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード』はぜひテクノ好きに聴いて欲しい音楽です。アンビエントというかアヴァンギャルドというか。あとコアなワールド・ミュージック好きにもアピールすると思います。プリペアド・ピアノは元来、複数の打楽器をドラムセットのように一人で演奏するために、その代替として考えられたものだそう。なるほど!
こちらが試聴
ぜひガムランを思わせるリズミカルな前衛音楽・現代音楽をお楽しみください・・・
プリペアド・ピアノという発想はジョン・ケージが1940年に行なったのが始めだそうです。ピアノ本来の音が微妙に残りつつ、金属的な音や不明瞭な雑音的な音が混じるというのが特徴。一回聴けばわかります。ヘンテコだから。でもこれが意外と気持ちイイのです。
倍音やリズムはガムラン音楽を思わせるものがあります。またピアノにはさむ異物のセッティングによって、音も全く変わってくる「偶然性の音楽」でもあります。はじめから一期一会的な演奏となる様作られているんでしょう。一応決まりはあるようですが。88のピアノの音のうち49が53個の金属(ボルト、ナット、ねじ)、16個のゴム(消しゴム1個を含む)、4個のプラスチック片でプリペアされているそうです^^;。
高橋悠治は執筆活動(絵本や翻訳も)や電子音楽での創作も行っています。80年代前半には坂本龍一の「リヴァー」「グラスホッパーズ」の編曲を手掛けています。
一応高橋悠治のオフィシャルサイトはこちら。コンサート情報や楽譜も手に入れることが出来ます。→TAKAHASHI, Yuji
新品、国内盤、解説付き、この値段でジョン・ケージの音楽に触れられる!良い世の中になったものです。安いので興味のある方はぜひ!John Cageはまた取り上げますね。
当サイトに初めてご来場の方はこちら↓↓もご覧になってみて下さいね
倍音やリズムはガムラン音楽を思わせるものがあります。またピアノにはさむ異物のセッティングによって、音も全く変わってくる「偶然性の音楽」でもあります。はじめから一期一会的な演奏となる様作られているんでしょう。一応決まりはあるようですが。88のピアノの音のうち49が53個の金属(ボルト、ナット、ねじ)、16個のゴム(消しゴム1個を含む)、4個のプラスチック片でプリペアされているそうです^^;。
高橋悠治は執筆活動(絵本や翻訳も)や電子音楽での創作も行っています。80年代前半には坂本龍一の「リヴァー」「グラスホッパーズ」の編曲を手掛けています。
一応高橋悠治のオフィシャルサイトはこちら。コンサート情報や楽譜も手に入れることが出来ます。→TAKAHASHI, Yuji
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この記事へのコメント
これは実際聴いてみるとすごく面白いですよね~
ケージの音楽はあまりも「場当たり的」なので好みではないのですが、この演奏はちょっとツボかも
ケージの音楽はあまりも「場当たり的」なので好みではないのですが、この演奏はちょっとツボかも
興味を持っていただきありがとうございます。
ジョン・ケージの音楽の中では、かなり所謂音楽になっている作品のひとつですよね。
実際のプリペアド・ピアノのセッティング風景を見てみたいです。消しゴムはさんでいるところとか。
ジョン・ケージの音楽の中では、かなり所謂音楽になっている作品のひとつですよね。
実際のプリペアド・ピアノのセッティング風景を見てみたいです。消しゴムはさんでいるところとか。
消しゴムじゃなかったですが、鉛筆やら石(?)みたいなのを一杯挟んで、マネット(マリンバを叩くヤツ)でグランドピアノの中を叩いてました。
ケージの曲はpiaaさんがおっしゃるように「場当たり的」な印象が強いのですが、音そのものを評価するのではなくて、そこに至る経緯に芸術哲学があるんです☆そういう意味ではゲージは音楽の価値観を変えた人ですね~~ヾ(=゜・゜=)ノニャン♪
ケージの曲はpiaaさんがおっしゃるように「場当たり的」な印象が強いのですが、音そのものを評価するのではなくて、そこに至る経緯に芸術哲学があるんです☆そういう意味ではゲージは音楽の価値観を変えた人ですね~~ヾ(=゜・゜=)ノニャン♪
>三毛猫さん
消しゴムじゃなくとも、話を聴いただけで突拍子の無さが伝わってきますね。
確かに思想や哲学ですよね。逆にそうじゃなきゃ、「それはないだろ」というのが多分にありますし。でもこの『プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード』は音的にも気に入っている作品です。
消しゴムじゃなくとも、話を聴いただけで突拍子の無さが伝わってきますね。
確かに思想や哲学ですよね。逆にそうじゃなきゃ、「それはないだろ」というのが多分にありますし。でもこの『プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード』は音的にも気に入っている作品です。
高橋さんてお芝居にまで出るんですね。
シャイな人のように見えるけど何でもやるんですね。
シャイな人のように見えるけど何でもやるんですね。
>かづさん
そのようですね。私も最近知りました。
高橋悠治という人、執筆活動や当然音楽
活動を含めてかなり幅広いですよね。
どの辺りに向かっているのか少し気になります。
そのようですね。私も最近知りました。
高橋悠治という人、執筆活動や当然音楽
活動を含めてかなり幅広いですよね。
どの辺りに向かっているのか少し気になります。
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高橋悠治「ケージ:プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード」 プリペアド・ピアノとはケージが考案したピアノの弦に、金属、木、ゴム、プラスチックなどを挟んで違う音を出せるようにしたもの。 ピアノが打楽器のようになります。
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