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マイケル・ヘッジス 『AERIAL BOUNDARIES』

マイケル・ヘッジス 『AERIAL BOUNDARIES』 に関するレビュー・試聴・情報を紹介しています。
 当サイトは音楽好き向け、多ジャンル試聴レビューサイトです。YouTube系動画・映像サイトをお探しの方は音楽ランキング上位にたくさんあります。      2006/08/06(日)
マイケル・ヘッジス『Aerial Boundaries』

MICHAEL HEDGES 『AERIAL BOUNDARIES』

 最高のアコースティック・ギター・サウンドを今日はお届けします。とにかく自然を感じさせてくれる、非常にナチュラルな音楽です。そしてその奏法もトリッキーで見所なので、下のYouTubeの動画を張っておきましたので、音楽好きを名乗る人は必ず全員観て下さい!(^^ 結構強気)

 残念なことに若くして亡くなってしまいましたが、知る人ぞ知るアコギの神様的存在で、奏法・音楽性共に多くのフォロワーを生み出し続けているソロ・アコースティック・ギターの革命児Michael Hedges(マイケル・ヘッジス 1953-1997)。彼の1984年リリースの最高傑作との呼び声も高い『エアリアル・バウンダリーズ』、かのWindham Hill(ウインダムヒル)からです。

 美しい自然を前に、目を見開き感動に身を震るわすのに似た衝撃。テクニックは超絶だけれど、あまりに当たり前のように、身体の一部となっているかのごとく弾いているので、一般ピープルには強烈さは伝わってこない。しかしそれにより純粋な音楽としての魅力に全開で惹かれる1枚。全音楽ファンに全力でオススメ!

 こちらが試聴です。私的おすすめは、美しいながら芯の強さを感じるタイトル曲1、高音のアルペジオのゆらゆら感とハーモニクスが気持ちいい2、パーカッシブで所々にシタールのような音色(どうやって出しているんだ?)が印象的な4、軽快なテンポで小気味良いハーモニクス万歳!な短い6、一転してテープ逆回転を利用した多重録音の実験的なのに美しい7、ベース&フルートが入って幻想的な世界を描いた8、特に表情豊かな10曲目です。全曲いいですよ、本当に。

 一日の終わりに聴きたくなる曲が多いです。あー幸せ・・・
 まぁともかくこのライブ映像をご覧くださいな。


 「和み系」「癒し系」なんていう安易でありふれた言葉は全くと言っていいほど思い浮かばない、極上のサウンド・スケープ。確実に和める音なのに神聖で深い美しさを湛えた音楽だから、なんだか俗世間とは隔離された気分になれるのです。

 ジャケットが見事に表現していますね。『AERIAL BOUNDARIES』・・・「空気の境界線」ですか。言葉の意味どおりにとるなら、まさにアンビエント。

 2曲でフレットレス・ベース(その内1曲にはフルートも)が入っていますが、基本的にはマイケル・ヘッジスのアコースティック・ギターのみというシンプルなもの・・・のはずが、「これを本当に1人で弾いているのか?」と簡単には信じられない程複雑でオーケストラルな構成です、実は。しかも1~6と9曲目はライブレコーディングによる完全一発録り、オーバーダビングなし!すごい!

 左手をプリング・ハマリングしながら右手でタッピングする奏法をするギタリストをたまに見かけますが、彼の影響も少なからずあるでしょう。以前紹介した超絶系女性ギタリスト、カーキ・キング(当サイト内記事→カーキ・キング)もまたマイケル・ヘッジズに強く影響を受けた1人。最近では押尾コータローなんかも影響を感じさせますよね。

 マイケル・ヘッジズのオフィシャルサイトはこちら。この『AERIAL BOUNDARIES』はオール・インストですが、他の作品での歌モノの歌詞やインタビュー、長めの試聴なんかもあります。興味の芽生えた方はぜひご覧になってくださいね。→Michael Hedges

 こんな作品もリリースしています。試聴できるものもあるのでこちらもぜひ。他の作品もまた紹介しますね。

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他のオススメ!ROCK/POPS | コメント:2 | トラックバック:0
コメント
この記事へのコメント
ギ、ギターじゃないみたいだ!

しかし、どうしてこういうアーティストは日本では日本では育ちにくいんでしょ?

型にはまるはまる(笑)
2006/08/07(月) 01:50 | URL | (や) #-[ 編集]
そうなんですよ。
どうしてなんでしょうかね。音楽教育の
問題?創造性の問題?ともかく仙人っぽくて
カッコイイですよ。オススメ!
2006/08/07(月) 23:02 | URL | ムーン #-[ 編集]
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