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R&B/SOUL/FUNK

R&B/SOUL/FUNK に関するレビュー・試聴・情報を紹介しています。
 当サイトは音楽好き向け、多ジャンル試聴レビューサイトです。YouTube系動画・映像サイトをお探しの方は音楽ランキング上位にたくさんあります。      2006/07/27(木)
テリー・キャリアー『Speak Your Peace』

TERRY CALLIER 『SPEAK YOUR PEACE』

 今日は予告どおりR&Bというかジャジーなソウルをお届けします。ゆったりとした落ち着いた時間を演出してくれる1枚です。ゆるめのクラブジャズ好きにはど真ん中だと思います。スルーしていた人はぜひ。

 60~70年代(主に70年代のリリースが多かった)にシンガー・ソングライター&ギタリストとして、フォーク、ジャズ、シカゴ・ソウルの要素を併せ持つ独自の作品をリリースしてきたTerry Callier(テリー・キャリアー)。彼が90年代後半に再び音楽界に戻ってから(詳しくは後述)の作品。2002年、Mr. Bongoからのリリース『スピーク・ユア・ピース』です。

 Terry Callier、「Mr.フリー・ソウル」そう呼ばれているようです。今作のプロデュースは彼をリスペクトしていたインコグニートのブルーイや4ヒーローのマーク・マックが担当。柔らかく温かいアコギと、深くややかすれたスモーキーなTerry Callierの声の魅力を存分に引き出すことに成功しています。土の匂いはしませんが、洗練された大人のソウルをぜひご賞味あれ。

 こちらが試聴です。私的おすすめは、ストリングスとパーカッションのアレンジがまさに4ヒーローを思わせるいきなり一押し「Monuments On Mars」1、温かく横に揺れるグルーヴがなんとも心地良い2、イントロから惹かれるドラマチックな5、フュージョンの香りもあるジャズ「Sierra Leone」7、ジャジーなグルーヴにテリー・キャリアーのスキャット交じりのライムが染みてくる8、とてもやさしい旋律が泣ける曲タイトルはナント「Tokyo Moon」9、サックスとフェンダー・ローズが実にエロイお洒落な「We Are Not Alone」10、抽象的でドリーミーなスロー13、ディープなジャズ14曲目です。

 声とアコギの魅力満載です・・・
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メアリー・J.ブライジ『Mary』

MARY J. BLIGE 『MARY』

 今日はこの暑い季節に意外と合う、クールでしなやかなR&Bを紹介したいと思います。ぜひ軽く疲れた夜のひと時に。普段R&BやSOULは聞かないっていう人に特にオススメの1枚です。

 2005年末のアルバムも極上だったけれど、今回はちょっと昔の作品をば。女性ヒップホップ・ソウルの立役者といってもいいMARY J.BLIGE(メアリー・J.ブライジ)。彼女が1999年にリリースした、自らの名前を冠した『メアリー』、オリジナルとしては4枚目となるアルバムです。

 突き放した感じや電子音飛び交うということはないのですが、実にクールで理性的な響きを持った作品です。手は確実に込んでいて、トラックも実にバリエーションに富んでいます。普段は所謂ダンスミュージックしか聴かない、という人にぜひ一度耳にしていただきたいR&Bです。そして私はハマリました(笑)。

 こちらが試聴です。私的おすすめは、ローリン・ヒルが手掛けた緩く夢見心地な「All That I Can Say」1、濃いめのグルーヴながら上モノとコーラスでスマートに聴かせるラップもフィーチャーした一押し「Sexy」2、このトラック&リズム感にはやられました中毒性高し!「Deep Inside」3、アコースティック・ギターのアルペジオが誘う4、実験的な響き漂う7、、ブロークン・ビーツ寄りなトラックに滑らかに歌声が漂う8、上品なエレピが気持ちいい11、ドラマチックで熱い歌唱が聴ける「Give Me You」13曲目です。

 まさに上質。都会の夜に最適・・・なハズ・・・当方田舎ぐ・・・むぐむぐ
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アンソニー・ハミルトン『Ain't Nobody Worryin'』

ANTHONY HAMILTON 『AIN'T NOBODY WORRYIN'』

 久しぶりのR&B/SOULカテゴリーは、良い意味で非常に地味な傑作アルバムをば。ジャケットから滲み出てますね、濃ゆいソウル・エキスが^^。はっきり言って渋かっこいい作品です。

 以前グラミーにもノミネートされたので、ソウル好き以外で知っている方もいるかと思いますが、R&BシンガーANTHONY HAMILTON(アンソニー・ハミルトン)、2005年リリースの『エイント・ノーバディ・ウォーリイン』です。ちゃんと(後述)リリースされた作品としては2ndになります。

 私このアルバムにはやられました。正直クラッときました。先に申しておくとメロウですが過度にエロくはありません。また古き良き時代の雰囲気はありますが、意外なことに古臭さは感じません。絶妙なサウンド・プロダクションだと思います。

 こちらが試聴です。私的おすすめは、繰り返されるオルガンのフレーズ・コーラス部の凝ったハーモニー・自然で効果的なSEがとても心地よい一押し「Southern Stuff」2、トラックは低音がほとんどでアンソニー・ハミルトンの声の魅力が活きたタイトル曲「Ain't Nobody Worryin'」4、チルアウトできる5、ピアノが印象的でちょっとした緊張感を湛えた6、イントロからやられっぱなし(コード進行が気持ちいいのかなぁ)なコーラスが入りドラマティックに展開する「Pass Me Over」7、おちゃらけ具合もまた楽し9、ファルセットも披露するエロメロ(造語)な「Never Love Again」11、アコギとストリングス&ファルセット・ヴォイスが幻想的で普遍的な空気を作る国内盤のみのボーナストラック(下のHMVから試聴可)13曲目です。

 現代の作品ながら一種普遍的・不変的とさえ言える響きがあります・・・
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ファンカデリック『Hardcore Jollies』

FUNKADELIC 『HARDCORE JOLLIES』

 まず式を2つ覚えてください。ファンク+サイケデリック=ファンカデリック、ファンカデリック+パーラメント=Pファンク。大体お分かりいただけたでしょうか?とりあえず2つ目の式は無視して・・・つまりサイケなファンクです!

 FUNKADELIC(ファンカデリック)がWESTBOUND(ウエストバウンド)からワーナーにレーベルを移しての第一弾、通算9枚目となる『ハードコア・ジョリーズ』。1976年のリリースです。ジャケットで音を想像してみて下さい。宇宙と繋がってる系ですよね(笑)。

 「ファンカデリックって言って、まずこれってのはないでしょ。」っていう声がどこからか聞こえてきそうですが^^;。お構いなしに(笑)、ロック好きにも聴きやすい、ロックなギターを前面に押し出したファンクをお届けします。ヒップホップ好きも必聴です。

 ファンカデリック、特にこの作品の印象からいくと、フランク・ザッパっぽいです。つまりやりたい放題(笑)!と思いつつ調べてみると、当時のP-ファンクの演奏陣は実際ザッパからの誘いを受けていたようです。このグルーヴと演奏力はザッパも放っておかないですよね。

 こちらが試聴です。私的おすすめは、フュージョンっぽくもあるギターのカッティングが気持ちイイ1、もっさりねちっこいグルーヴ感がたまらない3、ギターが暴れまわるインスト・アルバム・タイトル・ナンバー「HARDCORE JOLLIES」4、ベースラインが濃さを強調する6、特にザッパっぽいシンセのフレーズが印象的なへんてこ和み系7、アナログ・キーボードの音の良さフレーズの良さが際立つプログレ的8曲目です。

 いわゆるひとつのブラック・ロックですか・・・
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エイメリー『Touch』

AMERIE 『TOUCH』

 たま~にこの手の音も聴いてみたくなる、意外と(?)ミーハーな私です。で最初に謝っておきたいんですが、中途半端な時代遅れ感を醸してしまって、どうもスイマセン(あっいつもですか?^^;)。

 とは言っても大ヒットシングルのフルレングスPVいっときますか!→1 THING

 耳に付くフレーズ&リズムですよね。ミーハーながらも結構中毒性高いです。遅れましたが今日の1枚は2005年リリースのAMERIE(エイメリー)の2ndアルバムとなる『タッチ』です。一時期上記のシングル「1 THING」がヘヴィーローテーションされていたので、耳にしている方も多いと思います。

 とにかく1曲目「1 THING」(上のPV)を聴きたかったんですよ(笑)。この「1 THING」はキャッチーで派手な印象&リミックス等に引っ張りだこですが、他の曲は意外なほどに落ち着いた印象。ゆったり聴ける系であります。最先端のビートを求めると軽く肩透かし。リラックスして聞くのがよろし。

 こちらが試聴です。ちょっとこのディスクは問題があるようなので、試聴だけにとどめ(US盤は避けるべしとのこと)た方がいいようです。で私的おすすめは、生音をうまく使ったつんのめったリズムとトリッキーなメロディが刺激的な1、民族楽器なパーカッションが印象的な3、シンプルながらジワジワ気持ちいいミディアム・テンポな4、静かに聴けるメロウなトラックがいい7、売れっ子カール・トーマスをフィーチャーしたコロコロした電子音のイントロに惹かれる9、メロウで「ゆるカッコイイ」(語呂パク)11曲目です。

 エイメリーについてちょっと書いておきます・・・
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