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2006年03月

2006年03月 に関するレビュー・試聴・情報を紹介しています。
 当サイトは音楽好き向け、多ジャンル試聴レビューサイトです。YouTube系動画・映像サイトをお探しの方は音楽ランキング上位にたくさんあります。      2006/03/31(金)
レーサーX『Second Heat』

RACER X 『SECOND HEAT』

 地元のお祭りの準備で忙しく、ブログも仕事も思うようにいきません。今日は軽い紹介だけにさせてくださいね。で、はじけてRACER Xというわけです。

 MR.BIGの活躍で有名な、高いポップ・センスを持ち合わせた超絶技巧ギタリスト、PAUL GILBERT(ポール・ギルバート)の在籍したバンドとしてギター・キッズには特に有名なRACER Xの1987年リリースの2nd『セコンド・ヒート』です。でもやはり若い方にはMR.BIGのポール・ギルバートですよね。でもRACER Xはキテマスよ。ポールが暴れてる!(笑)

 1stである前作『STREET LETHAL』はポール・ギルバート1人がギターでしたが、今作はBRUCE BOUILLET(ブルース・ブイエ)というこれまた技巧派ギタリスト(名門MI(簡単に言うとミュージシャンの学校)のGIT出です、確か)です。ポールと強烈なツイン・リード・ギターを堪能できます。

 こちらが試聴です。足りない曲は下のHMVからお聴き下さい。私的おすすめは、ハイテンポで思わず叫びたくなるイントロで早くもお腹いっぱい気味の「Sacrifice」1、ハードなイントロがカッコイイ&ツイン・ギターのハーモニーとスウィープを交えた流れるようなソロがいい2、幻想的なでギターの音色が好きなスローな4、明るくポジティヴになれる貴重なメタル5、これぞスピード・メタルな突っ走りっぷりが気持ちいいマシンガン・ピッキングも聴き所な7、アメリカな乾いた空気感とキャッチーさがいい9、アイディア溢れるギター・ソロがたまらない10曲目です。お、多いな。

 乾いた、そして意外とポップな印象のアルバムです・・・
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グローバル・コミュニケーション『76:14』

GLOBAL COMMUNICATION 『76:14』

 まごう事なきアンビエントで、ゆらゆら宇宙遊泳または桃源郷旅行に出かける私です。この手の音を聴く方にはそれはもう有名な一枚です。「アンビエント(テクノ)の金字塔」などと称される作品です。

 GLOBAL COMMUNICATIONです。BGMにどうぞ→試聴1 ・ 試聴2

 私は金字塔と書かれると弱くて、ついつい手を伸ばしてしまいます。で、聴いて後悔したりもままあるんですが(苦笑)。このGLOBAL COMMUNICATIONの『76:14』に関しては、金字塔もまんざらウソじゃないなと。というか非常に気に入っているアルバム。1994年リリースです。

 GLOBAL COMMUNICATIONはイギリスはコンウォールで結成されたMark Pritchard(マーク・プリチャード)とTom Middleton(トム・ミドルトン・・・かのエイフェックス・ツインの作品制作にも携わっている人)によるユニット。タイトル『76:14』は収録時間で、「音に対して特定のイメージを与えることを避ける」目的で曲名も数字(こちらも曲の時間)で、もっと言えばアーティスト名もモールス信号で表記されています。

 こちらが試聴です。聴けない曲は下のHMV(全曲試聴)からお聴き下さい。アーティストの意向に沿って(?)、おすすめ曲や曲調は書きません。いろんな事を想像しながら、ぜひ音に浸ってみてください。け、決して手抜きじゃないですよ~。

 試聴じゃ短くて浸れないですか・・・
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ファイヴ・コーナーズ・クインテット『Chasin' The Jazz Gone By』

THE FIVE CORNERS QUINTET 『CHASIN' THE JAZZ GONE BY』

 ジャズというと昔の音源っていうイメージありません?私もやっぱりそんなイメージをどこかに持っています。今日は最新のジャズfromフィンランドです!昨日書きましたが結局ジャズを聴きたくなってしまったので・・・お付き合い下さい(笑)。

 「北欧」って言うと「メタル!」って返してくれる方も結構いそうですが、今日はジャズ。ノルウェーはヘルシンキのジャズ・バンド、THE FIVE CORNERS QUINTETのアルバム『チェイシン・ザ・ジャズ・ゴーン・バイ』です。2005年リリースのデビュー盤になります。北欧・・・ジャズ寄りな音も熱いんです。

 これが1stですか?!なんて芳醇で気持ちいいグルーヴ・音楽なんでしょう。昔のジャズと違ってクラブ・ミュージック、そうクラブ・ジャズを通過して過去のジャズを体現している感じ。やっていることは新しいことでもないのに、出てくる音の響きは洗練されて新しい、クラブ受け良さそうな音。リズムの関係だろうか。ぜひクラブ好きの方に聴いていただきたい一枚です。

 こちらが試聴(長めに聴けます)です。黄色のジャケが海外盤、ニコラ・コンテ(当サイト内記事→ニコラ・コンテ)の手掛けたボーナス・トラックが入った国内盤は青いジャケです。ちなみにニコラ・コンテの仕事っぷりは下のオフィシャルサイトから聴けます。私的おすすめは、開放感のあるジャズで軽快なグルーヴが心地よい2、伝説的なジャズ・シンガーマーク・マーフィー(現在74歳!U.F.O.の5枚目のアルバムにも参加してます。詳しくはこちら→MARK MURPHY)顔よし声も最高にカッコイイ4、ビブラフォンに導かれるゆるくリラックスしたグルーヴがいい6、こういうの好きなんです私・・・展開も考えられていて飽きない8、開放感と高揚感やっぱマーク・マーフィーいいなぁっていうか声が若い!9、もうイントロのオルガンのフレーズだけで私メロメロ!ボサノヴァ調な10曲目です。日本盤収録のニコラ・コンテの仕事も興味のある方はぜひ。

 全曲クオリティーが非常に高いです・・・
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ヌジャベス『Metaphorical Music』

NUJABES 『METAPHORICAL MUSIC』

 正直なところ今日はジャズにしようかヒップホップにしようか迷ったんです。困ったところの折衷案がこちら、NUJABES(ヌジャベス)。ご存知でしょうか?ジャジーでメロウな上質ヒップホップ(結局HIPHOPに・・・)from日本です。

 ひとまず和みますか?アルバム1曲目の12インチからのものですが、NUJABESの味わいの一片がご堪能いただけます。→Blessing It (remix) feat.Substantial & Pase Rock

 ファンキーDL(当サイト内記事→ファンキーDL)やファイヴ・ディーズ(当サイト内記事→ファイブ・ディーズ)、シンゴ2らをフィーチャーした作品(12インチとか)をリリースし、「メロウで繊細なヒップホップ」好きの心を鷲掴みにするDJ兼トラックメイカー兼プロデューサーNUJABES(ヌジャベス)の、じわじわと口コミで評判が広がった傑作1st『METAPHORICAL MUSIC(メタフォリカル・ミュージック)』、2003年リリースです。

 NUJABESの真骨頂、わびさびを感じさせてくれるトラックが並びます。ジャケット裏にはこんなことが書かれています。「この音楽は僕の心象風景の比喩であり、その風景は僕が見て聴いて感じるこの世界の比喩でもある」METAPHORICAL(メタフォリカル)=隠喩的と題されたこの音楽は心の琴線に触れてくる、深く優しい音楽です。

 ヌジャベスのこの1stではまとまった試聴が見つからなかったんですが、数曲(下の4曲)は音源を発見しました!NUJABESの極上の空気感・雰囲気をお楽しみ下さい。確実にヒップホップの範疇を逸脱する方向性です。Blessing It (remix) feat.Substantial & Pase RockLady BrownNext ViewF.I.L.O.feat.シンゴ2 サンプリングの妙、リズムのずれ・揺らぎ、儚く切ないピアノ旋律、エレクトロニカ具合、和やジャズを感じさせる音選び、決して前には出てこないけれど確実に人を導くラップ(インストも結構ありますが)・・・。全てがそろってこの芸術品を作り上げているんでしょう。

 ヌジャベスは全曲聴いていただきたいんですが・・・
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マドンナ『Ray Of Light』

MADONNA 『RAY OF LIGHT』

 ついに所謂ポピュラー・ミュージックのアーティストを紹介します。皆さんご存知MADONNAです。最近新作出しましたが、気に入ってる度がこちらの方が上だったので。そう大好きな曲があるんです(すぐ下の試聴ではないんですが)。

 「『RAY OF LIGHT』で一番好きな曲」ではないんですが私が気に入ってる曲です。BGMにどうぞ。→Drowned World / Substitute For Love

 プロデュースはテクノ愛聴家には名が知れているWILLIAM ORBIT(ウィリアム・オービット・・・アンビエント系のプロデューサー&リミキサー、アーティストでもある)が手掛けた、1998年リリースの『レイ・オブ・ライト』です。このアルバム絡みでグラミー賞3部門を受賞しましたが、リリース当時は問題作(ファンにとっての衝撃作)でした。

 透明感、浮遊感が心地よくて当時ずっと聴いていたアルバム。包まれている感じの音響・音使いで、母親になったMADONNAの懐で抱かれる夢見心地なサウンドです。だいぶ経ってから知ったのですがアルバムのコンセプトは「水」とのこと。柔らかくしかし強く、自分の形さえも自由に変えられる・・・なるほど。

 こちらが試聴です。私的おすすめは、柔らかでしなやかでトリッピーな浮遊感がいい1、闇を走るような疾走感のある5、こちらもまたハイテンポでサビの開放感が病みつく7、インダストリアルな音でエスニック(民族音楽的)な8、ストリングスが秀逸で冷えた空気感な9、幻想的な電子音・ストリングス・ヴォーカルに包み込まれる私のお目当ての曲で一押し「LITTLE STAR」12、深い森の湖系(?)な14曲目です。

 実はジャケも顔モノにしては好きだったっけ・・・
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ギャラクシー・トゥー・ギャラクシー『A Hi-Tech Jazz Compilation』

UR Presents GALAXY 2 GALAXY 『A HI TECH JAZZ COMPILATION』

 真剣に向き合おう思うけど、いざとなると躊躇するって事ありませんか?あと美しいものの前でちょっとたじろぐ事とか。これからこのアルバムのレビューに向かう私が今そんな状況です。お待たせしましたG2Gです。

 長くなりそうなので、とりあえず特に気に入ってる曲をBGMにどうぞ→WINDCHIME

 事務的なことから。デトロイト・テクノ第二世代MAD MIKE(マッド・マイクことマイク・バンクス)率いるUNDERGROUND RESISTANCEから2005年リリースの、ギャラクシー・2・ギャラクシー『ア・ハイテック・ジャズ・コンピレーション』です。詳しくは下で。

 アメリカ北部の自動車工業で有名な都市デトロイトを、20世紀から21世紀にかけて世界にアピールしてきたもう1つファクター・・・音楽。アンダーグラウンドから世界中のクラブを熱狂させ、今のデトロイトの音楽を作り上げた集団、UNDERGROUND RESISTANCE美の集大成というべき2枚組みです。

 デトロイト・テクノと言ってしまえば一言で片付けられるかもしれないけれど、デトロイト音楽の歴史を垣間見るようにジャズ・フュージョン・ファンクそしてテクノが融合した柔らかく繊細な音楽です。1枚目はニューエイジ系とも言えるノン・ビートのインタールード(これも実は秀逸)をいくつか挟んだ構成です。

 こちらが試聴(長く聴けます)です。他の曲(全曲試聴)はこちら→DETROIT DIGITAL VINYL 私的おすすめはDisc1では、裏拍シンセと細かいシーケンス・フレーズが気持ちイイ2、流麗でエレピが印象的な4、エスニックなフレーズに驚く8、小気味よくヒコヒコ気持ちイイこれが有名な「JUPITER JAZZ」11、皮肉(?)にも電子音が自然を教えてくれるようなこちらも有名曲(みんなですが)「AMAZON」12、幻想的で宇宙的な響きの14曲目です。Disc2では、ジャジーでファンキーなかの有名な名曲「Hi-TECH JAZZ」1、優しくチャーミングなイントロから惹かれるとにかく美しい一押し「WINDCHIME」4、跳ねたリズムがいい5、確実にファンク&ブルースでしょ!ハイ・テンポだけど濃ゆいグルーヴがたまらない6、後半音数が減った後のシーケンス・フレーズがツボな7、ファンキーなクラブ・ジャズでアグレッシヴなエレキ・ギターまで飛び出す8、イントロのピアノのハーモニーだけで癒され開放・解放されるポジティヴで明るい9曲目です。

 ちょっと時間はかかりますが全曲聴いて欲しいです。それだけの価値がこの作品にはあります・・・
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GOLD EXPERIENCE


 正体は・・・
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ロンドン・エレクトリシティ『Power Ballads』

LONDON ELEKTRICITY 『POWER BALLADS』

 久しぶりのドラムンベースでこんばんは。今日は非常に「生」なドラムンベースを紹介します。オーガニックなものはこれまで(参照→Drum'n'Bass)にも紹介してきましたが今日の一枚は、生身の温かさ、すなわちぬくもり感じるドラムンベースなのです。

 とりあえず特に気に入ってる2曲をBGMにどうぞ→Will To LoveOut Of This World

 ソウルフルなドラムンベースをリリースするUKのレーベル「HOSPITAL(ホスピタル)」の親分、LONDON ELEKTRICITYの2005年の3rdアルバム『パワー・バラッズ』です。リーダートニー・コールマン(Key/etc.)を中心に、2005年BBC JAZZ AWARDを2部門受賞してるリアン・キャロル(Vo)、こんなリズムトラックを人力で実現するジャングル・ドラマー(Dr)(一応名前です)に、ベース、MC、パーカッション/サンプリングを加えた6人編成の、なんとバンドです。だから「生」「人力」なんです。

 バンドだから・人力だからといって、生ぬるいテンポ・洗練されてない演奏なんて事は全く無し(聴いていただいた方は分かりますよね)!むしろ曲調は宇宙的で均整の取れた美、みたいなものが印象に残ります。コズミック且つドラマチックな生(ビールみたいですが)といった感じです。

 こちらが試聴(長めに聴けます)です。私的おすすめは、曲展開が非常に凝っていてプログレ的ソウルフル・ドラムンベースといった感じ中間部からの開放感あるコーラス部が最高な1、スリリングで宇宙的・ゲームやアニメに出てきそうな世界観な2、遊び心溢れる音使い(ちょっとピチカート・ファイヴっぽい?)とウッド・ベースが印象的な4、ドラベじゃなくてソウルでしょ?ラップも入るし耳に残りやすいキャッチーな5、パーカッシヴで疾走するトラック・心惹かれるピアノの旋律・そしてかゆい所に手が届く的リズミカルなヴォーカル・ドラマチックな曲展開もいい一押し(上の試聴の1つ目です)7、このアルバムでは異質なビートがまた良いエスニックでエキゾチックな9、ボスキャラが出てきそうな感じのインスト10、またドラマチック・ピアノ系ただ美しいシンプルな12、国内盤(下のHMVから試聴可)では名曲と称される重厚なコーラスと畳み掛けるリズムが気持ちイイ13曲目です。

 クラシカルな音や電子音・民族楽器も飛び出すドラベ・・・
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ナンバーガール『SAPPUKEI』

NUMBER GIRL 『SAPPUKEI』

 強烈・強靭な音とメッセージ。惜しまれながらも解散してしまったNUMBER GIRLを紹介します。私がこれを聴きたくなる時は決まって何かを心の中で吹っ切りたい時です。なんかあるのかな?

 現在はザゼン・ボーイズとして活動している中心人物向井秀徳(Vo/G)とアヒト・イナザワ(Dr)、田渕ひさ子(G)、中尾憲太郎(B)(現在はメンバーそれぞれ活動中)による福岡発のロックバンドNUMBER GIRL(ナンバーガール)。これは彼らのメジャー・オリジナルとしては2作目、2000年リリースの『SAPPUKEI』(殺風景)です。

 NUMBER GIRLというと爆音ギター、叩きまくるドラム、太くうねるベース、悲痛な叫びとも思えるヴォーカル。それに相反するように時折みえる繊細でセンチメンタルなメロディ。ギターのメロディーラインやコードも手が込んでいて心を掴まれます。バンド全体の躍動感・疾走感(失踪?)・音圧はもはや「爆発」という表現が合っているのかもしれません。

 こちらが試聴iconです。私的おすすめは、特に音やテンポの振幅が激しいドラムの抜けも気持ちイイ2、イントロの和声から惹き込まれる嵐のような3、脳みそコネコネされるカオティックなサウンドの4、気だるい感じのテンポからテンポ・チェンジし激しく問い詰めるような5、中間部以降ギターのアルペジオと裏で取る音の付け方がたまらない6、ギター・アンサンブルと疾走感(アルバム全体がそうですが)の7、Aメロのスカスカ感と最後の優しいメロディの対比を楽しむ8、変拍子の入る浮遊系10曲目です。

 NUMBER GIRLってホント振幅の激しい感情荒ぶる音楽ですよね・・・
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ユナイテッド・フューチャー・オーガニゼイション『Bon Voyage』

UNITED FUTURE ORGANIZATION 『BON VOYAGE』

 WBC勝ちましたね、日本。今日も仕事だったのですが、何とか時間を作って細切れですが観戦しました。大塚が最後の打者を三振に切ったときには、思わず「しゃー!」と叫んでしまいました。気持ち良かったなぁ。

 で特に脈絡はありませんが(笑)、今日は日本の誇るDJユニットU.F.O.のクラブジャズでも聴いてみようかなと。1999年リリースの4thアルバム『ボン・ヴォヤージュ』です。久しぶりに聴きましたがこちらも相当に気持ちイイですね。

 オーガニックでムーディー。タイトル『BON VOYAGE(フランス語で「よい航海を」とか「よい旅を」っていう意味)』の通り、世界中を旅するような、旅したくなるようなアルバムです。様々な文化の音楽要素を盛り込んだ、洗練された現代のジャズといった感じ。

 生音中心に電子音も軽く加えたインターナショナルなサウンド・コラージュ、全体的にはスルメ的噛めば噛むほど味が出るタイプの音楽です。がDee Dee Bridgewaterディー・ディー・ブリッジウォーター)が歌う「Flying Saucer(3曲目。ジェームス・ムーディーの曲のカヴァー)」は当時よく聴いていたJ-WAVEでヘヴィーローテーションされていたこともあり、私としてはインパクトも結構ありました。

 こちらが試聴です。私的おすすめは、大人のブレイクビーツといった感じの思わずリズムパターンを聴いてしまう1、ラテンで気持ちイイ2、印象的なイントロ&ディー・ディーのかっこいいスキャットと聴き所満載でノリノリな3、ちょっとアジアの宗教的な感じがする6、ワールドワイドな雰囲気とフルート・エレピ・アコギが非常にいい高速3拍子の一押し7、パーカッシヴなトラックにポルトガル語で歌われるちょっとスリリングな8、ハイテンポで畳み掛けるようなグルーヴにしびれる様々な音で踊れる9曲目です。

 これを聴いていつも世界を想う私です・・・
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ブラック・アイド・ピース『Elephunk』

THE BLACK EYED PEAS 『ELEPHUNK』

 私的には底抜けに明るくハッピー系ヒップホップの中で、アウトキャストと人気を二分していると勝手に思っている(でもカニエさんやネプチューンズあたりも捨てがたい!)西海岸のグループ、BLACK EYED PEASを紹介します。

 この音に聞き覚えございません?→PUMP IT ま、これは4th収録なんですが、この人たちです。今日は3rdで。

 日本で大人気のグループなのでHIPHOP好きならずとも、名前を知っている・耳にしている方も多いかと思います。こちらは女性メンバーFergieを迎え4人組となり、そもそも3人時代から幅広かった音楽性をさらに広げることに成功してしまった(笑)2003年の彼らの3rdアルバム『エレファンク』です。

 きっとここからBLACK EYED PEASにはまった人も多いであろう2005年のヒット作である4th『Monkey Business』。それよりは暴れはっちゃけ具合は低いものの、しっかり聴かせる度は3rd『エレファンク』の方が上。4thはネタとしてやテンションを上げたい時には良いのですが、聴き続けるのはやはりこちらの3rd。4thから入った人はぜひ。

 売れてしまったのでマスなイメージですが、音楽的引き出しはかなり多く、実は音的な美意識も非常に高いと見ています。幅広いネタ使い、クロスオーヴァー具合、どの曲を聴いても手抜きのない感じ、ネタへのオマージュ、全ての様々な音楽ファンを取り込める懐の深さ・・・好感度非常に高いです!

 こちらが試聴です。私的おすすめは、高速ラップ&ブラスが気持ちイイのれる1、もう最初からネタ的にやられちゃうんだけどっていう2、ファンキーでキメがまたいい3、レゲエなビートが病みつきな4、アコギとベケベケのベースが印象的なもったり感がたまらない6、ラテン調でメロウなR&B7、ラウンジーなジャズも使っちゃうアタックを抑えたライムが馴染むピアノも美しい8、歪んだギターが印象的な彼らにしては比較的スローテンポながら中毒性の高いコーラスや電子音もいい一押し9、もうハード・ロック/ヘヴィ・ロックでしょっていう12、非常にピースな感じとゆるいグルーヴが心地良い大ヒットシングル13曲目です。当然のように捨て曲はございません!

 なんでもアリの音楽なのにこの聴き易さと洗練具合は何ですか・・・
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 こんばんはです。このブログを始めてそろそろ5ヶ月が経とうとしています(うわぁ中途半端~)。みなさまご来場ありがとうございます。

 あまりにも突然ですがここで中間報告として、このブログでの記事のアクセス(人気)ランキングを発表したいと思います。まぁ当然最近紹介したものより、時間が経っている分昔の記事・ディスクの方が有利なわけですが・・・。

 でもそんなことはお構いナシに今日までのランキングをいっちゃいます。

 1・・・サイトNAVI
第1位はこちらです。当然の結果といえば結果。このサイトのガイド的存在のページです。このサイトの趣旨なんかもこっそり追記しました。最近記事の最後にリンクが出るように設定したことも関係しているでしょう。

 2・・・ジャケット美術館
1位と僅差での第2位。この結果は密かにうれしい。(形だけでも)音楽を平等に扱ってる気がするから。何かを探したい・調べたい人にはいい迷惑かもしれませんが(笑)。ぜひみて欲しいページです。これも記事の最後に毎度リンクが張られてます。


そしてこれからが核心。ディスク紹介での第1位は・・・



 3・・・ドリーム・シアター
そうですか!DREAM THEATERファンには熱い人が多いとみました。結構前に書いた記事ということもあるけれど頭1つ抜けてます。

 4・・・ジョン・コルトレーン
これは密かに意外でした。最近書いた記事にもかかわらず堂々のランクインです。検索で来られる方が多いんでしょうね。

 5・・・カラヤン チャイコフスキー
これは超意外。確かに投稿時は異様な盛り上がりを見せましたが・・・カラヤン&チャイコフスキー恐るべし。

 6・・・テレンス・トレント・ダービー
なぜ?サナンダ・マイトルーヤさん、何かした?まぁ検索で上位に出るとかそういったことでしょう。驚きだったけど情報を求めている人がちゃんといるということを再確認。彼の最新情報じゃなくてスイマセン。

 7・・・ブンブンサテライツ
これはある程度納得。最近の記事だけどメナードのCMで使われたりといった時事ネタ的な絡みでしょう。でもなんだかうれしい。

 8・・・安室奈美恵
これは納得。無条件にビッグ・ネームだしCD自体もクオリティーが高い。一昔前までは「安室奈美恵ファンです」と少し恥ずかしくて言えなかったが、このアルバム片手になら言えそうな気がする。っていうかもう言ってる。

 9・・・コノノNo.1
これも最近の記事。世の中がこの音に興味を持っているという事で、うれしい(勝手に私が喜ぶなって?)ランクイン。コンゴトロニクス2が出たということもあるんでしょうが。

 10・・・コーネリアス
かなり前の記事ですが、永遠の名盤ですね。これも納得。ぜひみんなに聴いて欲しいアーティストです。

 カテゴリー(音楽ジャンル)のランキングも書いておきます・・・
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ヨ・ラ・テンゴ『And Then Nothing Turned Itself Inside-Out』

YO LA TENGO 『AND THEN NOTHING TURNED ITSELF INSIDE OUT』

 今日は穏やかなロックで行きたいと思います。和み系でじわじわ気持ちイイポスト・ロックな作品です。YO LA TENGOご存知じゃない方はぜひ音を聴いてみてください。

 サイケデリックでノイジーなギターとセンチメンタルな優しいメロディーで私の心を鷲づかみにする、アメリカの3ピース・バンドYO LA TENGO。彼らの名盤・傑作と称される97年の『I Can Hear~』の次にリリースされた2000年の作品です。またもやタイトル長いです(笑)。

 音としてはより音響派(部分的にではあるけどシカゴとか)に近くなったというか、前作より遥かに穏やかで耳に柔らかく馴染む感じ。私はこのアルバムがYO LA TENGOの作品で一番聴く回数が多いです(素直に好きって言え!)。「じわじわ心が解かれる」っていうイメージでしょうか。この深い静寂感と静かな揺らぎ・覚醒感をぜひ体験してみてください。

 こちらが試聴です。足りない曲は下記のHMVからどうぞ。私的おすすめは、一聴ダークな感じのする内省的で繊細な1、一転して朗らかな空気感に心がほころぶ一押しの2、電子音やピアノによりアヴァンギャルドでも極上のチルアウト3、ステレオラブ(でもステレオラブより生身な感じがまたイイ)を思わせるオルガンが気持ちイイ4、ゆるいヴォーカル&スライド・ギターに和む5、「パンパパン~♪」と結構病みつく7、前作までの1つの完成された形ノイジーなフィードバック・ギターに溺れる9、ジャケは夜ですが意外と午前中に散歩に出かけたくなる11、タイトルからしてもきっと彼らの周囲の日常を切り取ったんであろう17分を超える超大作まさにじわじわ13曲目です。また多くなっちゃいましたか(笑)。

 ある意味非常に日常感のある音楽なんです・・・

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デヴィッド・リー・ロス『Eat 'em And Smile』

DAVID LEE ROTH 『EAT 'EM AND SMILE』

 世の中的には天気が下り坂の本日ですが、紹介するディスクは「カラッと晴れた空」ってイメージのロック・アルバムです。そう華やかなそのスタイルにダイヤモンド・デイヴとまで呼ばれていたロック・スター、DAVID LEE ROTHです!(ジャジャーン、なんてね)

 先日紹介したヴァン・ヘイレンの栄光の初代ヴォーカリスト(やっぱヴァン・ヘイレンはデイヴでしょ?)DAVID LEE ROTH。彼のヴァン・ヘイレン脱退後のソロ、デイヴ・リー・ロス・バンドとしての2枚目、1986年(20年前!)リリースの『Eat 'em & Smile』です。

 バックはハード・ロック好きはよだれが出ちゃうような、スティーヴ・ヴァイ、ビリー・シーン、グレッグ・ビソネットという、テクニカル且つエンターテイナーな強烈メンツ。それに負けないデイヴのパフォーマンス。凄すぎ。

 テクニカルな面とか書き始めるとキリがないのでやめます(面倒臭がり屋)。単純に楽しい、単純にカッコイイ、そんなアルバムです。リンクさせていただいてる56さん(ブログは→- 56'g -)のよく書かれる言葉で、私のお気に入りな言葉がまさに当てはまります。→→→エンジョイ!

 こちらが試聴です(足りない曲は下のHMVのサイトから聴けます)。私的おすすめは、ヴァイのギターがしゃべっちゃうヒット曲1、若い方はミスター・ビッグ版が一番馴染みがあるかもしれませんが実はビリー・シーハンの曲でタラスが最初なメチャかっこいい「SHY BOY」2、このアルバムの陽気さを象徴するようなスウィンギーなシャッフル3、シンセが良き80年代を醸し出す5、超ハイテンポ・シャッフルでビリーのベース・ソロが特に強烈ノリノリな7、軽快でエッジが立っててヴァイのおかずが楽しい9曲目です。全曲アメリカの乾いた空が浮かびます。

 でも彼の真価はPVで・・・
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ニコレット『Let No One Live Rent Free in Your Head』

NICOLETTE 『LET NO ONE LIVE RENT FREE IN YOUR HEAD』

 今日は脳みそコネコネ系歌ものエレクトロニカ(?!)で脳を活性化させましょう。一度聴いたらなかなか耳から離れない、インパクトのある歌声・歌いまわしだと思います。

 「百読は一聴にしかず」でござる(頭がおかしくなってきた)→You Are Heaven Sent

 いかがでござるか?じゃなくて、どうですか?不思議な感じでしょ?妖精顔見たら夢から覚めます)のような浮遊感のある声・歌い方(揺れ)・音程・リズム感。誘われちゃいますよね。

 遅れましたがNICOLETTEの紹介をば。マッシヴ・アタックの『PROTECTION』に参加したことでクラブ音楽のトラック・メイカーに一気に名が浸透し、「黒いビョーク」「クラブ・サウンド界のビリー・ホリデイ」とも形容される(らしい)黒人女性シンガーです。上の試聴でも少しはお分かりいただけたかとは思いますが、結構強烈な個性です。

 この『LET NO ONE LIVE RENT FREE IN YOUR HEAD』(タイトル長い!)は彼女の2ndで、1996年になんと先日のインコグニートでも紹介したTalkin' Loudからのリリース。トラックは本人、プレイド、4ヒーローのディーゴ、アレック・エンパイアら、クラブ・ミュージック好きなら食指が動いちゃうアーティストが手掛けてます。

 こちらが試聴です。私的おすすめは、NICOLETTE本人が手掛けた(!)宇宙的ふわふわ感がたまらないリズム無しの1、トリップホップ風な2、ハマル!ディーゴによる上質のドラベが聴けるイチオシ3、シンプルな和み系でもメロディーが異次元!本人による5、アレックの手掛けたまさに「凶暴」という言葉がふさわしい6、プラッドによるアンビエントな桃源郷系7、本人によるピアノの旋律が儚くもの悲しくヴォーカルのメロディーラインが浮世離れしてる10、浮遊感溢れるフェリックス(この曲のプロデューサー)のいい仕事トラックがカッコイイ11曲目です。

 脳みそコネコネしていただけました?まだ?・・・
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マッド・シアー・カーン『1001 nights』

MAD SHEER KHAN 『1001 NIGHTS』

 今日は久しぶり(いつものことか)にワールドで。中東ものです。中東ものは初めての紹介になるでしょうか。正直私もあまり聴いた事がないのですが聴けば確実に耳を奪われる音楽なので、手元にある数少ないディスクからご紹介。

 MAD SHEER KHANの2000年リリースのアルバム『1001 NIGHTS』です。いやイイですよ、コレ。洗練されていて過剰な土臭さはないから、きっとこの手の音楽は初めてって方でも聴き易く、十分に雰囲気を味わってもらえると思います。

 全曲女性ヴォーカル(歌手は国籍・民族バラバラです)の歌モノ。歌詞は千夜一夜物語(aka千一夜物語、アラビアン・ナイト)からの抜粋、トラックはMAD SHEER KHANによるものです。民族楽器、オーケストラが絶妙に交じり合った作風は、洗練されていて美しく、彼の生い立ちが色濃く反映されたもので興味深くもあります。

 こちらが試聴です。私的おすすめは、ストリングスと民族楽器が時間を超越した感を醸し出す2、どこか力強く勇気付けられる3、中国っぽくも感じる優しく包んでくれるような5、幻想的でいざなわれる6、音絵巻的(クラシックのオペラ的)な11分にも及ぶ大作7曲目です。

 経歴について分かる範囲で書いておきます・・・
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ケニー・ドーハム『Afro Cuban』

KENNY DORHAM 『AFRO-CUBAN』

 ちょっとPC環境がイマイチな所に外出していたため、コメントへの返信等遅れていてスイマセン。すぐにお返ししますね。いつも見ていただいてありがとうございます!

 今日は踊れる・体の動かしたくなるジャズを。もう何度か書きましたがもう一度。「ジャズは退屈・・・」だって?今日の1枚『アフロ・キューバン』を聴いても同じ事が言えますかな?実に爽快、軽快なアルバムですよ。

 そうクラブ音楽好きには少なくとも聴いて欲しいです。80年代半ばロンドンで「ダンス・ミュージックとしてのジャズ」として、大きく再評価された1955年(わぉ!50年以上前!)録音のアルバムです。リーダーはハード・バップのトランペット奏者KENNY DORHAM。リーダー作としては最初期のもので、ブルーノートでは1作目となるアルバムです。

 当然豪華メンバー(詳しくは検索を)によるそれぞれのソロ等も聴きものですが、クラブ音楽好きにぜひ聴いてもらいたいのはリズムです。特に前半はコンガやカウベル奏者をメンバーに加えた編成で、まさにアフロ・キューバンなリズムに体を揺らさずにはいられません。

 こちらが試聴(長めに聴けます)です。輸入盤の方が2曲多く収録されています。一応輸入盤の曲順で書いておきます。私的おすすめは、KENNY DORHAMのフレージングとリズム隊の仕事っぷりが秀逸なイギリスのクラブ・シーンを熱くした1、ホレス・シルヴァーの美しいピアノから始まる温かく柔らかいスロー・バラード2、アート・ブレイキーとコンガが引っ張っていくハイテンポな3、イントロのフレージング&ハーモニーに一気に惹かれる5、小刻みに体が動くたまらないドライヴ感(ハード・ロックよりすごいんだから!)7曲目です。比較的ハードめな曲を選んでみました。

 どうですか?半世紀前の音楽は・・・
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ヴァン・ハント『Van Hunt』

VAN HUNT 『VAN HUNT』

 アーバンな香りと土の香りが絶妙に混ざり合う、そんなアーティストを紹介します。ソウル、ファンク好きは間違えなくチェックしときましょ。

 さしあたってBGMにどうぞ→Down Here In Hell

 4月の頭に2ndアルバム(試聴を含めた詳細は下記)がリリースされるので、駆け込み紹介(そんな言葉ナイ)です。ということは・・・こちらは2004年の1st、デビューアルバムです。なんという堂々たる内容!

 まぁそれもそのはず。ラサーン・パターソンのソング・ライティングを手掛けていた人で、アリシア・キーズも絶賛だそうな。な~るほど(ザ・ワールド)。この作品では歌・演奏のみならずプロデュースにもクレジットされているんだけど、とにかく「様々な種類の音をまとめる能力」がすごい!ちょっとプリンス(殿下ほど強烈ではないけれど)を思い起こさせる仕事っぷりです。

 こちらが試聴です。私的おすすめは、電子音も飛び交いつつもロック・テイスト溢れるゴージャスな1、エフェクトを通した声を含め非常にたくさんの音色をまとめ上げた3、リラクシンながら盛り上がる4、ピアノ・ストリングス・電子音でバラードな5、土臭くないファンキーな7、イントロの滑らかで幻想的なフレーズが印象的なラテン・テイスト9、アップテンポで近未来系(私のツボど真ん中!もう皆さんお分かりですかね?)のストリングスのフレーズが気持ちイイ一押し10、オールド・マナーな曲ながらコード展開やコーラスので新しさを醸し出す11、ダンサブルでカッコイイ12曲目です。

 新譜(試聴付き)情報は・・・
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アルバン・ベルク『Alban Berg.q Debussy&Ravel』

ALBAN BERG QUARTETT 『DEBUSSY・RAVEL:STRING QUARTET』

 久しぶりのクラシックです。やはりたまに聴くと心洗われる(美しいエレクトロニカでも洗われちゃうんですが・・・笑)思いがします。これまでピアノと交響曲が多かったので、今日は室内楽・弦楽四重奏を取り上げたいと思います。テクノ好きの人、ぜひ最後まで読んで、そして聴いてください。

 最初に断っておくと私の持ってるのは輸入盤かつちょっと前のものでして、ここで紹介するアルバムに入っているストラヴィンスキーの数曲は入っていません。つまり未聴です。なのでここではドビュッシーとラヴェルの四重奏曲についてだけ書くことをご了承ください。

 で前回のクラシックで紹介したサティに影響を受け印象派と呼ばれる2人、CLAUDE DEBUSSY(クロード・ドビュッシー)とMAURICE RAVEL(モーリス・ラヴェル)の弦楽四重奏曲です。共に生涯唯一の弦楽四重奏曲。演奏はALBAN BERG四重奏団、録音は1984年デジタル録音です。

 どちらの作品も色彩豊かで精密な演奏(アルバン・ベルクいい仕事っぷり。職人!)です。透明感のある音の響きから、全音音階で力強かったり儚かったりする音の響きまで。楽曲自体とてもヴァリエーションに富んだ構成なので、「クラシックはあまり・・・」という方でも楽しんでいただけると思います。ただし古典派音楽と違いちょっと口ずさみにくいですが(笑)。

 こちらが試聴(長めに聴けます)です。クラシックは特に通して聴いてなんぼみたいなところがあるので、というか曲単位でいくとこのアルバムには2曲しか入っていないんです(先述の通りストラヴィンスキー作品を除く)。ディスク上は楽章で区切られていますがね。だからオススメ曲というのは選び難いものがありますが・・・。私的にはラヴェルの作品(試聴の5~8曲目)のトリッピーで抽象的で浮世離れした感じが好きです。

 それほど多くない聴き比べの中で勝手に名演と思っています・・・
アルバン・ベルク弦楽四重奏団 ドビュッシー・ラヴェルの続きを読む
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ケン・イシイ『Innerelements』

KEN ISHII 『INNERELEMENTS』

 いつ書こう?いつ書こう?と思いながら、もう100枚以上のディスクを紹介してしまいました。そしてようやく今日KEN ISHII(ケン・イシイ)です。遅くなってスイマセン(誰に?)。

 私がこのアルバムで真っ先にやられた曲をBGMに。→A.F.I.A.C. 試聴後半フェードインするシンセの、なんて気持ちのいいこと!途中で止めないで~(再び)。

 きっとテクノ系の音を扱うブログなら、何かしらの形では扱われているであろう日本の誇る「テクノ・ゴッド」ことKEN ISHII。ついにこのサイトでも。何から書こうと悩んだので、私のKEN ISHII原初体験から進むことに決定。

 当時たしか「R&S」「日本人」というだけで反応した記憶が。彼のR&Sからリリースされた12インチと未発表曲を合わせた最初期ベスト的企画盤。ジャケでも有名な『ジュエリー・トーンズ』の1年前、1994年リリースの『インナーエレメンツ』です。彼のことはもう皆さんご存知でしょうから、さしあったってこの作品を未聴な方はぜひ試聴を。

 こちらが試聴です。私的おすすめは、無機的な音が演出するわびさびをどこか感じるイチオシ2、パーカッションの使い方が上手いスペイシーな5、様々な音のアイディアを組み合わせた名曲7、乱暴的なまでに尖った音を詰め込んだ脳にくる9、密かに最後から40秒ほど前に入るフェードアウトしていくシンセが儚くてたまらない10分を超える大作11、リズム無し!アンビエント色バリバリな誘われる度の非常に高くジャーマン・プログレの影響(以前紹介したタンジェリン・ドリームとかね)も感じる12曲目です。

 いまさら多くは書けないですが(笑)・・・
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S.O.L.O.『Out Is In』

S.O.L.O. 『OUT IS IN』

 ちょっと夢に出てきたらうなされそうなジャケですが、今日はミッド・テンポで結構ラウンジーなエレクトロニカでお願いします。

 テクノポップなGreater Than One、Lee Newmanと組んだレイヴやトランス系の音のGTOやTechnohead、Church of Extacy、他にもSigns of Chaos、Tricky Disco、John & Julie等、マイク・パラディナスばりの名義の多さを誇るMichael Wellsマイケル・ウェルズ)のSOLO(まんま!)ユニット。仕事っぷりは下記。

 この『OUT IS IN』は1999年にリリースされたもの。彼にしては非常にアンビエントな感じもする作品になっています。各曲の構成は概してシンプル&ミニマル。アイデア一発でしょ、ってものもあります。リズムは生楽器の音をフィーチャーしたものが多く、フレーズ的にも結構ジャズの素養もあるのかなという印象も受けます。

 こちらが試聴です。私的おすすめは、和みそうだけど和みきれない(笑)エセ南国情緒な1、TV系の笑えないサンプリングからジャジーなドラムが入り中間部からの妙に明るいウッドベースのラインが気味の悪い3、レトロなフレーズと電子音の組み合わせが思いの外いけてる5、オーケストラ(オペラ)の音をぶった切ったミニマルでカッコイイ6、エレピの響きと軽いリズム・SEだけの浮遊感ある7、作り込まれたジャジーでパーカッシヴなリズムトラックとウッドベースがカッコイイややダークな8、儚げなパッドの音になんとも魅惑的だったり中間部からリズムが細かくなって踊れないドラムンベース風になったりで意外と心を掴まれる先述のマイク・パラディナス風な9曲目です。

 どことなくおどろおどろしい雰囲気はありますが・・・
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ジェスロ・タル『Aqualung』

JETHRO TULL 『AQUALUNG』

 知る人ぞ知るプログレ・バンドとも言える(そうとも言えない程作風が幅広い)、UKのロックバンドJETHRO TULLを紹介したいと思います。

 濃ゆいロック好きの方はJETHRO TULLの中心人物、イアン・アンダーソンの名前は小耳に挟んだことがあるかも知れないですね。JETHRO TULL自体知ってるって?失礼しました。こちらは1971年に発売された傑作との呼び声もある4thアルバム『アクアラング』です。

 JETHRO TULLはイアン・アンダーソンのワンマン・バンドといった感じなのでイアンについて少し。ロック界に初めて本格的にフルートを導入したと言われ、「狂気のフラミンゴ」と称される伝説のポーズ(おそまつ君のイヤミばり!リンク張っておきました。怖いもの・化け物好きは必見です!笑)は一部のコアな方々に非常に有名です。

 こちらが試聴です。私的おすすめは、おどろおどろしめなリフが意外とカッコイイ短いけどプログレ風味な1、フルート・ストリングス・ピアノの幻想的なイントロからハードエッジになだれ込む2、アイリッシュ・フォークっぽくもある素直で素敵な4、笑い声から入るトラッドな感じの6、フルートやカオティックなコーラスの入ったプログレッシヴな7、ブルース・ロックな8、クラシカル&ジャズなピアノからハードに展開する10、可愛らしいというかオチャメかっこいい12、面白ノリのいいロックしてる15、パーカッシヴでちょっと今どきダンスミュージックっぽい(1971年の作品ですよ!)16曲目です。あれっ真剣に聴くとやっぱりいいじゃない!

 やっぱ作風が幅広いですね・・・
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ドナルド・フェイゲン『Nightfly』

DONALD FAGEN 『THE NIGHTFLY』

 この超有名盤を前にして、いまさら書く事なんて私は持ち合わせてないのですが。でも提案は出来ます(開き直り92%)。皆さん、こんな音を聴く時間、作ってみてはいかがでしょうか?きっと充実した時間になると思いますよ(当方実験済み)。

 当時は聴き込んだんだけど・・・って結構たくさんの人が棚とかに眠らせているんじゃないですか?さあ、引っ張り出してきてみましょう。そして明日(今日はもう遅いからね)月曜日or火曜日に早めに帰宅して、ゆっくり飲み物(お酒やコーヒーですかね)でも片手に聴きましょう。

 スティーリー・ダンの声、というか片割れDONALD FAGENの1982年に発売されたソロとしては1stとなるアルバム『ナイトフライ』です。反則級のカッコよさです、DONALD FAGENの顔・・・じゃなくて(いやそれもある)ソングライティング・アレンジ・グルーヴ・ポップ感。

 AORとか言いますがこの特徴的な「オシャレでソフトにねじれたポップ感」は、きっと今の若い人(≒未聴な人、きっと聴いてる人は聴いているに違いない)にも「およっ面白いじゃん!」って言わせるに違いない、と勝手に思っています。

 こちらが試聴です。私的には全曲オススメです!あっ終わっちゃった。最も認知されているであろう気だるいグルーヴとメジャーへの展開がたまらない1、小気味よくファンキーな2、イントロのキーボードの和声から拘り様とオタクっぷりが滲み出てる3、しっとり都会の夜のBARサウンド4、浮遊感あるコーラスワークが魅力の5、コード進行が凝りに凝った(そんなこと意識して聴かないと浮かんでこないほどカッコイイけれど)6、ちょっとエキゾチックで軽快な7、遊び心溢れる楽しい8曲目、といった感じです。「絶妙のバランスの美学」とでも言えそうな、全てが洗練された極上の音楽です。

 豪華な参加ミュージシャン等詳しくは検索かけてくださいね(ぷち放棄)・・・
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アンチポップ・コンソーティアム『Arrhythmia』

ANTIPOP CONSORTIUM 『ARRHYTHMIA』

 そういえばアウトキャストの新作、延び延びですね。我慢しきれず今日はエレクトロニカなヒップホップを。惜しくも解散してしまいましたが、NYアンダーグラウンドHIPHOPシーンを沸かせたANTIPOP CONSORTIUMです。電子音多めにしときました(笑)!

 まずは一筋縄ではいかない音ってところを体感してもらうべく、この曲をBGMに→Ghostlawns

 この『ARRHYTHMIA(アーリズミア:不整脈)』は日本企画盤であった2ndを含めると3rdとなる、最後にリリースされたの2002年のアルバムです。テクノ好きのほぼ100%がお世話になってる(笑)WARP(!)から。

 一聴したらきっと「突飛」という印象を持つかもしれないですね。オペラが入ったり、卓球の音がコラージュされていたり。ユーモア溢れるトラック(とは言っても陽気ではない)とリリック、ラップの面白さと相まって思わず聴き入ってしまいます。1stと共にヒップホップの音楽的貪欲さが如実に現れた名盤だと思います。いわゆるマッチョなHIPHOPに飽きた&軽くうんざりしている人には特にオススメ。あっツイギーあたりが好きな人にも!

 こちらが試聴です。私的おすすめは、イントロの卓球の音とポヨンポヨンした音にやられる静かにカッコイイ3、パンが振ってありヘッドフォンで聴くと脳にくる4、危険な香りの電子音が鳴り中間部にオペラが入る破綻すれすれのトラックが味わえる5、IDM&クリック・テクノ的な音が飛び回るシンプルな9、トラックはオウテカばり(言い過ぎか?)な11、氷の世界で鳴るような電子音と導くベース&歯切れのいいラップそして何よりピアノとストリングスが導く後半部が最高なイチオシ14曲目です。

 とっつき難いかもしれませんが、非常に中毒性の高い音です・・・
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モーターサイコ『In The Fishtank』

MOTORPSYCHO + JAGA JAZZIST HORNS 『IN THE FISHTANK』

 テクノ、エレクトロニカ好きにはお世話になってる方も多いであろうニュー・ジャズ・バンドJAGA JAZZIST(ジャガ・ジャジスト)。そのホーン・セクションと毎度デザインのいいジャケットが気を引くロック・バンド(ハードめもアリ)、MOTORPSYCHO(モーターサイコ)のコラボレート作品です。どちらもノルウェー産!

 2003年リリースの『イン・ザ・フィッシュタンク』です。音としては生ブラスによって空間的広がりがさらに拡張されたポスト・ロック、な感じ。生楽器のアンサンブルや音響にも凝った作りで、しっかり聴くといろんな音が現れては消えて行きます。

 暖かくふと気付くと1曲終わっているという、各パートとも抑制の効いた心地よいアルバム前半。そして3曲目中間部からアルバム後半にかけては、自己主張と協調の繰り返しが大きな波になって力強く迫ってくる展開。ポスト・ロック好きはお耳に挟んでおいても。

 こちらが試聴です。私的おすすめは、マイルドにポジティヴなステレオラブとか思わせる1、メランコリックなヴォーカル曲2、フルートと遠く彼方で鳴るピアノによる幻想的でアヴァンギャルドなイントロからハイテンポな7拍子のプログレ的気持ちイイ展開(マリンバがイイ味!)を見せる3、プリペアド・ピアノとエキゾチックなパーカッション→フルート、マリンバ、シンセサイザー→断片化されたモチーフとゴリゴリのベース→テンションの高いジャムセッション的音の洪水→万歳!or爆発!となる20分を越す超大作5曲目(試聴だと小音部らしくほとんど何も聞こえませんね凹)です。

 このMOTORPSYCHOの『IN THE FISHTANK』、実はシリーズ作でして・・・
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パット・メセニー『Pat Metheny Group』

PAT METHENY GROUP 『PAT METHENY GROUP』

 昨日の話(チャリ・チャリ)の中に出したPAT METHENYの音楽を紹介したいと思います。私にとってメセニーの音楽は「旅立ち」のテーマです。いろんな世界へ思いを馳せ出発する、そんなイメージを持っています。

 今日紹介するのは1978年ギタリストである彼が24歳(!)の時に作った、3枚目のアルバム、PAT METHENY GROUPというグループ名義では1stとなるアルバムです。邦題は『想い出のサン・ロレンツォ』です。

 聴くたび瑞々しくポジティヴな音が心に染み渡ります。バリバリのポジティヴというわけではなくて、少しのセンチメンタルもあって。なんていうか、「精神的にも体力的にも全力疾走はできない。でも前に進まなきゃならない。そんな時そっと後押ししてくれる。違う視点でものを見る能力を与えてくれる。」そんな感じ。うまく表現できなくてもどかしいな。

 こちらが試聴です。私的おすすめは、くどくないドラマチックな展開と透明感のある瑞々しい音がたまらない1、今の私にぴったりな優しく勇気付けられるリズム&ギター・フレージングとも抜群な2、幻想的な中間部を通過しセンチメンタルがポジティヴに変換される過程に遭遇できる5、クリーン・トーンながらハイテンポでアグレッシヴに展開するギターそしてライル・メイズの美しいピアノの旋律も印象的な6曲目です。

 想像を促す音楽ですよね・・・
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チャリ・チャリ『Spring To Summer』

CHARI CHARI 『SPRING TO SUMMER』

 今日はかなり元気。仕事もはかどる。そんな今日はこのサイトに訪れてくれている全ての人に聴いてもらいたい音楽を紹介します。1999年リリースのCHARI CHARIの1st『SPRING TO SUMMER』です。知ってる方は知ってますよね(当たり前!ゴメンナサイ)。

 聴き始めるとずっと聴いていたくなるこの曲をBGMに→Flow Dub outta Borneo 途中で止めないで~。

 これまで自分なりにいろんな音楽を聴いてきたつもりだけど、CHARI CHARIこと井上薫、彼の提示する音世界は私にとって特別でした。天気や温度を感じさせてくれる音楽は結構あるけど、彼の音楽ほど「湿度」というものを強く感じさせてくれる音楽には出会った覚えがありません。もっと言えば「地球」を感じさせてくれる音楽なんです。

 民族楽器・土着的なリズム・いわゆる生音(ギターやサックス等)・電子音・自然音のサンプリング・・・全てが並列で等価。しかし彼にとっては表現の道具であり武器。そんなことを思いました。様々な音や音楽に対する造詣の深さ、抜群のセンスを感じずに入られない作品です。

 名盤との呼び声も高い有名な作品なので、耳にしている方も多いと思います。が、うっかり、クラブミュージックが好きだけどまだ未聴って方がいらっしゃいましたら、私を信じて(信じないって?まぁ硬いことは言わずに)試聴してみてください。

 こちらが試聴です。私的おすすめは、湿度100%(笑)自然の中にトリップできる極上のひと時を演出する1、日本の伝統楽器の音が一種神聖な雰囲気を作る2、ワールドとジャズとハウスの狭間を行くその名も「Across the Universe」3、フリーフォームなブレイクビーツ4、様々な音色をまとめ上げた上での極上のグルーヴ感がたまらない6、楽園にいるような夢見心地な8、小鳥のさえずりと電子音に誘われる10、井上薫流ジャズ(勝手に判断)な11曲目です。

 いかがですか?たまにはこんな時間も・・・
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