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2006年06月

2006年06月 に関するレビュー・試聴・情報を紹介しています。
 当サイトは音楽好き向け、多ジャンル試聴レビューサイトです。YouTube系動画・映像サイトをお探しの方は音楽ランキング上位にたくさんあります。      2006/06/30(金)
TMネットワーク『Carol』

TM NETWORK 『CAROL -A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991』

 実は今日のこの一枚で、当サイトのディスク紹介・レビューが200枚を数える運びと相成りました。ありがとうございます!記念すべき(?)この日のディスクは何を選ぼうか数日前から悩んでおりました(大げさ)。

 で最終的に行き着いたのが、私が音楽にハマリ抜け出せなくなることを確定させた罪なバンドTM NETWORKの、最も聴いた回数が多いであろうこの一枚。1988年リリース、オリジナル・フルアルバムとしては6作目、第31回日本レコード大賞優秀アルバム賞受賞のヒット作、『キャロル』傑作名盤です。

 いまさら説明も不要でしょうが、逆に若い方は「女性ヴォーカリストをプロデュースしている小室哲哉」のイメージしかない人もいるかもしれませんね。小室哲哉(Key)・宇都宮隆(Vo)・木根尚登(G)による、1984年デビューのユニットがTM NETWORKです。

 この『CAROL』は、小説、アニメ、ラジオドラマ、ステージ等を巻き込んだ、一大コンセプト・アルバムです。プログレ風味あり、エレクトリックなぷちファンキー曲あり、幻想的で繊細なバラードあり。絶妙な曲順で現れるポジティブな曲調に何度救われたことか(笑)。所々聴いていて恥ずかしくなる部分もありますが(英語の歌い回しや曲作り等)、一般的な歌謡曲の作りでは全くない、創造的なアルバムです。

 こちらが試聴iconです。名曲多数なのですが私的おすすめは、まずそのイントロに驚いた世界観を提示した1、エレクトリックとポップスが見事にマッチした「Chase In Labyrinth」3、パーカッシブでゆるいファンクが小気味良い4、結構ギターがエッジの立ったバンドでコピーしたので思い入れのあるヒット曲「Come On Everybody」5、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」でお馴染み(?当方ガンダムっ子です^^)サックスと宇宙よりなエフェクトが良い「Beyond The Time」6、こちらは「ぼくらの七日間戦争」な「Seven Days War」(ちなみに私は「Girlfriend」が好きでした)7、エレクトロ・ファンク・ポップで展開が独創的で素敵な「You're The Best」8、結構救われた10、プログレ的音絵巻11、転調と3曲目の引用も印象的なかなり救われたポジティブ・ソング「Just One Victory」12、思い出が重なったら泣きそうな「Still Love Her」13曲目です。いや全部。

 ちなみに松本孝弘がエレキギターで参加しています・・・
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4ヒーロー『Two Pages』

↓↓当サイトで紹介した他の4ヒーローのディスクはこちら
4HERO

4HERO 『TWO PAGES』

 今日はオーガニックなドラムンベース。未来へのベクトルから「宇宙」を目指した2nd『パラレル・ユニヴァース』から、「古代」を思わせるベクトルにシフト&深化。温かみ感じるソウルフルな名作です。

 以前にも紹介したUKのMark Mac(マーク・マック)ことMark Clair(マーク・クレアー)とDego(ディーゴ)ことDego McFarlane(ディーゴ・マクファーレン)による2人組ユニット4HERO。最初はイアンとガスもいて、4人組だったから4HEROって訳です。今日の一枚は1998年、Talkin'Loudからのリリースされた3rd『トゥ・ペイジズ』です。

 まぁとにかく色褪せない一枚ですね。久しぶりにしっかり聴きましたが、確実に時代超越系。ヴォーカル(特に女性ヴォーカル)を大々的にフィーチャーして、音もほとんど生演奏。なんとドラムやベースも生演奏主体(この時期に!)です。4HERO自体はシンセ等のキーボード・SE関連とリズムのリプロダクションに徹しています。

 こちらが試聴(こちらは1枚になった編集盤)です。私が持っているのは2枚組みで、日本先行で出た最初期のものです。その後ちょっとしてこの試聴のような編集盤やリミックスがリリースされました。曲数が多いのでどうしてもというおすすめ曲だけ。女性ヴォーカルをフィーチャーしたソウルフルなドラムンベース界の超名曲「Loveless」1、ウッドベースとストリングスが特に気持ちイイ「Escape That」6、ピチカートに誘われる軽やかにグルーヴィーな「Spirits In Transit」8、やさしい気持ちになれるDrum&Bassこちらも大ヒット曲「Star Chasers」11曲目。とりあえずオーガニック・サイドのこの4曲だけは聴いておいてください^^。

 生ストリングス・生ウッドベース、気持ちイイでしょ・・・
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戸
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キングス・オブ・コンビニエンス『Riot On An Empty Street』

KINGS OF CONVENIENCE 『RIOT ON AN EMPTY STREET』

 何なんですか、この温か味がありながらどこかクールで絶妙な配置、尚且つ余裕溢れる雰囲気のジャケットは!しかもこの真ん中の女性、メンバーじゃないし(ゲストのFEISTですかね)^^。私的にはもうこれだけで佳作以上確定といった感じなんですけど(笑)。先に申しますと、やさしい気持ちになりたい時にオススメの1枚です。

 北欧ノルウェー出身の、2人の実力あるマルチプレイヤーERLEND OYE(アーランド Vo、G、Piano、Dr)とEIRIK GLAMBEK BOE(アイリック Vo、G、Piano、Dr)によるフォーク、ネオアコ的デュオがこのKINGS OF CONVENIENCE(キングス・オブ・コンビニエンス)です。今日の1枚は2004年リリースのオリジナルとしては3rdとなる『ライオット・オン・アン・エンプティー・ストリート』です。

 何というか周囲に創り出す空気が、緯度の低い私たちとは全く違うといった感じ。透明感って言うんでしょうかね。なぜこうも同じ楽器の組み合わせながら、出てくる音が違うのか?ハーモニーは深みと浮遊感を両立させ、アコースティックで生身な音・メロディは心の琴線に否応なしに触れてきます。ぜひフルレングスでご賞味あれ。

 こちらが試聴(要FLASH PLAYERですが、フルレングスでいけます!)です。FLASH不可な方はこちらからどうぞ→試聴。私的おすすめは、ピアノとストリングスが特に琴線に触れてくるウェットな印象の「Misread」2、2人の声・ハーモニーの魅力が詰まった心洗われる3、ちょっとボサノバな曲調で女性Vo.Feist(後述)のコーラスも入るやや切ない系5、アンニュイなゆるいグルーヴが気持ちいい6、バンジョーがチャームポイントなロックっぽい7、いろんな意味で中性的なボッサで後半の和声で昇天できる9、2人のみで奏でられる極上の癒し系(安易な表現でゴメンナサイ)「Surprise Ice」10、後半再びFeistをフィーチャーしたアルバム最後にふさわしいチルアウト加減の12曲目です。

 ネオアコ好きはハマる可能性大ですが、帰ってきてくださいね(試聴から)^^・・・
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『Hi Note』

GERARDO FRISINA 『HI NOTE』

 今日はちょっと小洒落れた、21世紀型イタリアン・ジャズを紹介したいと思います。

 ヨーロッパのクラブ・ジャズ系レーベルの中で今特に注目を集める、イタリアはミラノのレーベルSCHEMA(スケーマ)。そこのDJ/プロデューサーとして活躍するGERARDO FRISINA(ジェラルド・フリジーナ)のソロ・アルバムとしては2枚目、『ハイ・ノート』本国イタリアでは2003年リリースです(国内盤は2005年12月)。

 生演奏を中心にしたサウンド・プロダクション。音の印象を簡単に表現するなら「さらに踊りやすくしたラテン・ジャズ」といった感じです。クラブ・ジャズが引き合いに出されるけれど、この『HI NOTE』はかなりジャズです。そしてラテン。1曲を除いて全てGERARDO FRISINAが作曲。ラテンやジャズの熱さ・グルーヴを、上手くクールに伝えてくれています。

 こちらが試聴です。下の曲の試聴は、遅れて表示される矢印マークにカーソルを合わせてくださいね。私的おすすめは、イントロのベースラインに惹かれる1、軽快で爽快なジャジー・ブロークン・ビーツ2、スリリングな印象・・・スパイっぽい4、ボッサ・テイストな歌モノ完全和み系5、パーカッシブで単純ながらコードチェンジが気持ちイイ7、ラテンでムーディーなミディアム・チューン8、熱気帯びたジャズ・ハウス9、細かい所まで気が回っている小気味の良い11、あと国内盤のみの収録の同じくSCHEMAの看板アーティストニコラ・コンテのダンサブルなリミックス13曲目です。

 全曲クオリティは非常に高いので安心してお好みの曲をお探しください・・・
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皆さま、こんばんは。

 このブログを作って8ヶ月が経ちました。突然ではありますが、ユニークアクセスの合計が20000を超えました。

ご来場いただいた方、本当にありがとうございます!

 ようやく紹介ディスクの枚数が全ジャンルで10枚を超え、少しずつライブラリー的になってきました。それでもまだまだ取り上げられないアーティスト&おすすめディスク多数で、コツコツやるしかないなぁと再確認しているところです。

 これからも地味に試行錯誤しながらやっていきますので、脳活性化したい方は引き続き応援よろしくお願いします!


 また突然ですが、今日は『第2回ACTIV-Aアクセスランキング』発表の日でしたよね。ね、ね、そういうことにしておいてください^^;。今後は四半期に一度を目安に開催予定(今考えました^^;)です。ちなみに記念すべき第1回(2006年3月19日付)のランキングはこちら。→ブログ記事アクセスランキング

 まずは最初にカテゴリーランキング、いってみましょうか!

 人気カテゴリーランキング

 矢印は前回とのランキング変動、★はNEWエントリーor再エントリーです。

 1・・・↑ELECTRONICA-OVERSEAS
 2・・・↑HIPHOP
 3・・・→ELECTRONICA-JAPANESE
 4・・・↓ROCK/POPS
 5・・・↑JAPANESE ROCK&POP
 6・・・↑JAZZ/FUSION
 7・・・★DRUM'N'BASS
 8・・・↓AMBIENT/AVANT-GARDE
 9・・・↑CLASSIC
 10・・・↓R&B/SOUL/FUNK

 ヒップホップが猛追で海外のテクノに迫っています。その差はほぼないです。あとドラムンベースが初のランクイン(って言っても今回2回目ですが^^;)、おめでとう!。

 なんだか自分が書いてきたものなのに、手を離れるというか客観的になれて楽しいですね。なんか競馬の解説者か音楽番組の司会者してるみたい^^。

 では注目のACTIV-Aディスクランキングは・・・この後すぐ!←すっかりその気(爆)
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モデル500『Deep Space』

MODEL 500 『DEEP SPACE』

 そういえば私幼少の頃は特にインナー・スペース「自分」に閉じ篭ること、そして超アウター・スペース「宇宙」に想いを馳せることが好きだったなぁ(告白^^;)。昨日に続く現実逃避の手段になり得る作品を(こちらはジャケットによる)。音は久しぶりのデトロイト・テクノです。

 デリック・メイ、ケヴィン・サンダーソンと並び「デトロイト・テクノ・オリジネイター(第1世代)」の一人として知られるJuan Atkins(ホアン・アトキンス)。サイボトロンやインフィニティといった名義も使う彼のメインとも言える名義MODEL 500(モデル500 Model Five Hundredと読みます)のオリジナル・アルバムとしては1st、1995年リリースの『ディープ・スペース』が今日の1枚です。

 大半の曲をドイツ、ベルリンで録音しているのも興味深いところです(ついに現在はドイツ在住)。ジャケット通りのコズミック具合と甘美な音使い、そしてファンクを感じるリズム・パターン。曲調・テンポのヴァリエーションは豊富ながら、全体の印象は「宇宙的」にまとめられているので統一感もあり聴きやすいです。ドイツ録音の影響か宇宙のような絶対零度とはいきませんが適度なヒンヤリ感があるので、曲によっては寝苦しい夜のお供にいいかも知れません^^。

 こちらが試聴(結構長めに聴けます)です。私的おすすめは、これぞスペース・ファンク!黒っぽいのが滲み出た1、揺らぎのあるサウンド・ちょっと前のめりの四つ打ちリズムが中毒性の高い2、特に音色のチョイスがすばらしい涼しげな4、ジャズ的なアプローチが見え隠れするテクノにして5拍子!5、ひたすらシンプルな音に身を委ねるだけのスピード感あるミニマル6、デトロイト・テクノの良さが詰まった「I Wanna Be There」8、音は薄く軽いのになぜか体が動く陶酔感もある9曲目です。

 ひんやりとした感触と、根底にあるタフなリズムのファンクネス・・・
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ファイヴ・ディーズ『Kommunicator』

FIVE DEEZ 『KOMMUNICATOR』

 ずっと聴き続けていたくなるヒップホップ。いざ探してみると少ないものですね。この一枚は私にとって、ずっと聴いていたい・ずっとその世界観に浸っていたくなる宝物のような作品。

 アメリカはオハイオ州(五大湖のひとつエリー湖に接した州です)出身の4人組(後述)ヒップホップ・グループFIVE DEEZ(ファイヴ・ディーズ)。こちらは2006年にリリースされた彼らの3rdとなるアルバム『コミュニケーター』、アニメ「サムライ・チャンプルー」への楽曲提供でグループの中心人物Fat Jonの名が話題になった後の、待望のグループ名義作品です。

 もはや職人芸、一級の芸術品といえる領域だと思います。Fat Jonがベルリンに活動の拠点を移した事もあるでしょうが、全体の印象としては完成度抜群の大傑作1st『クールモーター』よりもさらにデジタライズ&深化した、もはやHIPHOPという括りを確実に抜け出したクール・オーガニックな音楽。一見相反するようですが・・・現実のものとしています。テクノ/エレクトロニカ好きも、今日はぜひお耳を拝借

 こちらが試聴です。バウンシーな変則ビートが良い1、4人のマイクリレーが楽しめる抽象的で繊細な2、非常にクール体感温度が3度は下がる北の世界観4、中間部で音の印象が変わるこちらもひんやり5、デトロイト・テクノのような甘美さも備わったラップ無し7、ハイテンポで心地よい女性コーラスが印象的な8、シンプルで軽快なトラックに高速ラップが映える9、一転してアブストラクトで中間部で曲調がガラッと変わるスローな10曲目です。全曲非常に高水準!

 音色は確実にテクノ、リズム感は確実にジャズを思わせるものです・・・
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イエス『Close to the Edge』

↓↓当サイトで紹介した他のイエスのディスクはこちら
YES

YES 『CLOSE TO THE EDGE』

 一般的なプログレッシブ・ロックのイメージ・・・スリリングで目くるめく展開の構成美・・・の根底に存在する、不朽の名作にしてバイブル。これを耳に入れておかなければ、プログレ話は前に進みません(笑)。

 ということで以前にも紹介した、誰が呼んだか「プログレ四天王」の一角、1968年結成のイギリスのプログレッシブ・ロックバンドYES(イエス)。バンド史上最強の布陣(後述)と言われるメンバーで作り上げた、1972年リリースの名盤『クローズ・トゥ・ディ・エッジ』(邦題:危機)です。

 非常にオーケストラルで、まさに目くるめく音絵巻・空想世界。それを全てのメンバーがアイディアや技術的な能力を全開で発揮することにより、サイケデリック、ロック、クラシック、フュージョン、トラッドといった本当に様々な要素が高い次元で融合したお腹いっぱいなアルバム。贔屓目でいったら奇跡です。

 こちらが試聴です。2003年の4曲追加収録のリマスター盤(ボーナストラック4曲)です。私的おすすめは、サイケデリックでおどろおどろしいイントロから脳に直で来る混沌とした前半部から夢幻的な世界に展開そして誘われる変拍子バリバリ18分を超えるまさにプログレな大曲1、アコースティックな音色(ギター等)と存在感ある太いシンセサイザーの音が印象的なフォーク寄り和み曲2、ファンキーな感じの楽曲と練られたコーラスワーク・変拍子も気持ちいい昇天できる^^3曲目、とオリジナル楽曲(ボートラじゃなくという意味で)は3曲とも全くもって捨てられない極上の出来です。

 ロック好きに『危機』は必聴盤でしょう、今も昔も・・・
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石野卓球『Dove Loves Dub』

TAKKYU ISHINO 『DOVE LOVES DUB』

 まだ紹介していませんでした(汗 まだまだいますね、重要所)。日本のテクノといえばこの人。電気グルーヴでもおなじみ石野卓球(密かに静岡出身)でございます。ちょっと前の『Title』シリーズや最近のMIXものと、かんなり気合を感じる秀逸な出来で、電グルも含め何から紹介していいものやら・・・と困った時の1st頼み。

 というわけで電グル時間軸的には『ドラゴン』と『オレンジ』の間、1995年にリリースされた初のソロ名義のアルバム『ダヴ・ラヴズ・ダブ』。結構真剣モードな石野卓球サウンドが聴けます。ちなみにDOVEはハトの事。

 タイトル通り結構ダブな感じ。音的な懐かしい感は否めないけれど、リズムや音色等彩りは豊かで、そこはかとなくアンビエント。ばりばり硬派なフロアというより、ちょっと硬派なベッドルーム。電グルでは出せなかった「初期石野卓球の音」が詰まった、密かに私は秀作だと思っている作品です。

 こちらが試聴(かなり長めに聴けます)です。私的おすすめは、聴いた当初「800円」というフレーズが耳から離れなくなったちょっと思い出の2、スペイシーで未来系シンセがたまらない3、サンプリングが踊る幸福系4、ミニマルで非常にアンビエントな何とリズム無し5、幻想的で陶酔感ある四つ打ち6、卓球らしいある意味懐かしさ漂う比較的フロア向け8、チルアウトまで用意されている!唯一のカヴァー曲9曲目です。

 聴かせる&和める曲も結構あったりして、BGMとしてもいけます・・・
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スクリッティ・ポリッティ『Cupid & Psyche 85』

SCRITTI POLITTI 『CUPID & PSYCHE 85』

 うわっ、強烈に懐かしい音を部屋で発見してしまいました!21年前とそう極端に古い訳ではないのですが、一世を風靡したサウンドだからか、はたまた私が音楽に特に興味を持ち始めた時期に聴いた音だからか・・・とにかく懐かしい。今日のキーワードは「リズム」です。

 現代っ子はその存在すらも知らないかもしれない(といいつつ、つい先日7年振りの新作が出たので知ってるかな?→後述)、でも当時洋楽に興味のあった人にはかなりのインパクトを与えたイギリスのニューウェイブ系バンドSCRITTI POLITTI(スクリッティ・ポリッティ)。こちらは彼らの名を世界中に知らしめた出世作、1985年リリースの『キューピッド&サイケ85』です。

 音はというと、今日も比較的脱力系。イメージとしてはちょっとファンキー度が高めでシンセ・サウンド重視のAORといったところでしょうか。複雑なダンス・ビート(シンコペーション万歳!)にマニアックなコード進行&ハーモニー、そしてサンプリングを交えたデジタル・サウンド、と忘れちゃいけない中性的で魅惑的なグリーン・ガートサイドのヴォーカル。このサウンド・メイキングに国内・国外問わずどれほどのミュージシャンが影響を受けたことでしょう。J-POPな人、聞いときましょ!

 こちらが試聴です。私的おすすめは、マニアックな和声感が活きた楽園系和みのリズム1、もうイントロから脳にくる変則リズムな2、凝り過ぎですから!(笑)輝いたファンク3、かのマイルス・デイヴィスが復活後に取り上げたというファンキーでチャーミングな「Perfect Way」6、絶妙なタイミングで入る裏拍が気持ち良過ぎるハイテンポな7、リズム隊に凝った組み合わせセンス全開の「Wood Beez」8、カオティックなまでにリズミカルな「Hypnotize」9、レゲエです変なコードの(笑)10曲目です。

 3年の制作期間は伊達じゃない。凝りに凝ってます・・・
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L@N『L@N』

L@N 『L@N』

 今日は「エクスペリメンタル(実験的)ながらヘコヘコ、チャカポコなテクノ」で和んでいただこうと。穏やかでミニマルでもっていかれます(笑)。唯一のネックは手に入りにくいことかと・・・。

 Local Area Network=LAN→L@Nという名前の、Rupert Buwa HuberOtto Mullerによるキーボード・デュオfromドイツです。こちらは1996年リリースのアルバムとしては1stになるんでしょうか?(自信なし)、ユニット名まんまの『ラン』です。

 ドイツはケルンにあるレコード店兼レーベル、a-musikからのリリースです。ファーストLP(12インチ?)からの4曲とセカンドLP(12インチ?)からの4曲に、2曲を追加収録したお腹いっぱい脳みそコネコネの70分51秒。ライブ音源とスタジオ録音とでリズムを同期させて製作したもので、ずれやゆれによるマニアックなスピード感、飛び交う電子音による恍惚感を味わえるCDです。

 こちらが試聴です。ミニマルな展開が多く、試聴ではほぼ分からないのですが・・・。一応私的おすすめは、パーカッシブでちょっと呪術的な^^12分を超える大曲ミニマル1、オススメしていいのかさえ分からなくなる音数が超少ないビート無しの安眠系2、おちゃらけへっぽこふわふわ半音階未満な3、これならノレる!?スピード感はあるけど音少ない系4、ずっこけ高速ビート(BPM150位?)6曲目です。

 試聴ではほぼ音が聞こえないものまであるし(涙)。でもL@Nどうですか?・・・
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アンソニー・ハミルトン『Ain't Nobody Worryin'』

ANTHONY HAMILTON 『AIN'T NOBODY WORRYIN'』

 久しぶりのR&B/SOULカテゴリーは、良い意味で非常に地味な傑作アルバムをば。ジャケットから滲み出てますね、濃ゆいソウル・エキスが^^。はっきり言って渋かっこいい作品です。

 以前グラミーにもノミネートされたので、ソウル好き以外で知っている方もいるかと思いますが、R&BシンガーANTHONY HAMILTON(アンソニー・ハミルトン)、2005年リリースの『エイント・ノーバディ・ウォーリイン』です。ちゃんと(後述)リリースされた作品としては2ndになります。

 私このアルバムにはやられました。正直クラッときました。先に申しておくとメロウですが過度にエロくはありません。また古き良き時代の雰囲気はありますが、意外なことに古臭さは感じません。絶妙なサウンド・プロダクションだと思います。

 こちらが試聴です。私的おすすめは、繰り返されるオルガンのフレーズ・コーラス部の凝ったハーモニー・自然で効果的なSEがとても心地よい一押し「Southern Stuff」2、トラックは低音がほとんどでアンソニー・ハミルトンの声の魅力が活きたタイトル曲「Ain't Nobody Worryin'」4、チルアウトできる5、ピアノが印象的でちょっとした緊張感を湛えた6、イントロからやられっぱなし(コード進行が気持ちいいのかなぁ)なコーラスが入りドラマティックに展開する「Pass Me Over」7、おちゃらけ具合もまた楽し9、ファルセットも披露するエロメロ(造語)な「Never Love Again」11、アコギとストリングス&ファルセット・ヴォイスが幻想的で普遍的な空気を作る国内盤のみのボーナストラック(下のHMVから試聴可)13曲目です。

 現代の作品ながら一種普遍的・不変的とさえ言える響きがあります・・・
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ワルター モーツァルト『Sym. 38&40』

BRUNO WALTER 『MOZART:Sym.40&38』

 まずは最初に断っておかねばなりません。正直なところ私モーツァルト大好き!っていうわけじゃないんです。というのもなんだかみんな同じ曲に聞こえて、他のクラシック音楽家に比べて魅力を感じないのです。

 ではなぜそれでも取り上げたか、というと・・・世間でもっとも「脳を活性化する!」と騒がれている音楽家がこのWolfgang Amadeus Mozart(ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト 1756-1791)だからです。このサイトで扱わないわけにはいかないでしょう!(笑)

 本日の1枚はドイツの生んだ名指揮者BRUNO WALTER(ブルーノ・ワルター 1876-1962)が1959年にTHE COLOMBIA SYMPHONY ORCHESTRA(コロンビア交響楽団)を振った、モーツァルトの『交響曲第40番ト短調 K.550』。ワルター最晩年のステレオ録音盤です。モーツァルトを得意のレパートリーにしていたワルターだけあって、ゆったり大らかで安心して聴ける名盤です。

 こちらが試聴iconです。たぶん皆さん聴いたことのある少し暗い印象から入る第1楽章、穏やかながらリズミカルな緩徐楽章である第2楽章、鋭く緊張感のあるストリングスが印象的な前半と木管楽器がやさしく歌う中間部が好対照な第3楽章、スリリングで畳み掛けるような第4楽章。緩急自在。ト短調(Gマイナー)を主調としてよくこれだけ曲想を拡げられるものだと、感嘆しますね。

 ワルター&コロンビア交響楽団の40番は落ち着いてモーツァルトが聴ける傑作だと思います・・・
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ナード『In Search Of...』

NERD 『IN SEARCH OF...』

 今日はロック好き・ポップス好きも知らない所でお世話になっている(かも知れない)売れっ子プロデューサー、いわばスーパー裏方さん(?)THE NEPTUNES(ザ・ネプチューンズ)がシーンにみせた自身(自信)作を紹介します。

 NERD(ナード=オタク 米俗語)と自らを称してしまった、2人組プロデューサー・ユニットTHE NEPTUNESのPharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)Chad Hugo(チャド・ヒューゴ)が、友人Shay(シェイ シェルドン・ヘイリー)を巻き込んで作ったユニットN.E.R.D.(エヌ・イー・アール・ディー No one Ever Really Diesの略)。こちらは2001年リリースの彼らの1stアルバム『イン・サーチ・オブ...』です。

 いつもはヒップホップなんて聞かない、ロックやポップス聴いてます!っていう方にまずおすすめしたい!あなたたちが耳にしている楽曲はこの人達THE NEPTUNESが書いているんですよ。そして彼らが本当にやりたかった・出したかった音はこんなHIPHOP、バラエティに富んだ楽しい音楽なんですよ、と。

 こちらが試聴です。私的おすすめは、ダークな雰囲気ながら軽やかで中毒性の高い1、軽快な脱力系2、ロックな音を使った力のあるHIPHOP3、自らがプロデュースを全面的に手掛けるケリス等をフィーチャーした曲調がガラッと変わる5、特にキャッチーでシンセの音が気持ちイイ6、ジャジーでソウルフルな耳馴染みの良い佳曲7、電子楽器と生楽器のブレンドが自然でドラマチックな9、衝動的でダイナミックな10、やさしくメロウなR&B→POPS展開がイイ11曲目です。

 乗せるところと聴かせるところ、はめられてる感じすらしますね、上手すぎて・・・
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20060615205715
 気付くと不思議な光に包まれてました。
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20060615202149
 巨大構造物のミニマルな部分が好きな私です。
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スクエアプッシャー『Feed Me Weird Things』

SQUAREPUSHER 『FEED ME WEIRD THINGS』

 ドラムンベースを上回る痙攣系サウンド、ドリルンベース。彼Thomas(Tom) Jenkinson(トム・ジェンキンソン)もその主たるアーティストの一人に数えられるでしょう。

 Tom Jenkinsonのソロ・プロジェクトでテクノ好きにはすっかりお馴染みSQUAREPUSHER(スクエアプッシャー)の、1996年リリースの記念すべきデビュー・アルバム『フィード・ミー・ウィアード・シングス』です。リリースはエイフェックス・ツインのREPHLEXから。

 とりあえず2ndでしょう、という声も聞こえてきそうですが、私はこの1stからいきたいと思います(理由は後述)。ジャケット通り比較的ダークな、内へ向かうベクトルの曲が多い気がします。アンビエント、ブレイクビーツ、トリップホップ、そして結構ジャズ、で代名詞化した感もあるドリルンベース・・・だいぶ気持ちイイですよ。

 こちらが試聴です。私的おすすめは、「SQUAREPUSHER THEME」というだけあってアグレッシブな生ベースと細かいリズム・プログラミングのドリルンベースが噛み合った代表曲1、悪めの夢で鳴っていそうな2、中間部のエレピ&ベースが入ってからのフュージョン的気持ちよさといったら3、ベース主役のまさに痙攣系5、上モノもほとんど入らないリズム・パターンの勉強に最適な7、メロウな彼のハーモニー・センスが伺えるリズムなしの8、そうそうこういうスペイシーなメロディーのセンスが抜群なんですよね「THEME FROM ERNEST BORGNINE」9、これぞ耳に優しいドリルンベース!オーガニックな「KODACK」11曲目です。

 テクノ好きで未聴の方はチェックですよ、しかも早めに・・・
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プライマル・スクリーム『Screamadelica』

PRIMAL SCREAM 『SCREAMADELICA』

 作品ごとにころころ作風が変わることでも知られる、イギリスはグラスゴーで結成された人気ロック・バンド(・・・なんて安っぽい表現なんだ・・・)、PRIMAL SCREAM(プライマル・スクリーム)を紹介します。

 87年の1stではギター・ポップ、89年の2ndではガレージ・ロックを聴かせてくれたPRIMAL SCREAM。そして今日の1枚は1991年リリースの彼らの3rdアルバムとなる『スクリーマデリカ』、ダンス・ミュージックと融合しちゃいました的な音楽シーンに与えた影響大の重要作です。

 中心人物はほとんどの曲で作詞・作曲を手がけるBOBBY GILLESPIE(ボビー・ギレスピー Vo)。貪欲に新たな音に興味を持ち、その瞬間に出したい音・作品を出してきます。『SCREAMADELICA』は最近の音と比べてパンチ力はないですが、じわじわ陶酔感・覚醒感を味わわせて(誤→味あわせる^^)くれる作品です。やはり聴き続けるのはこういう系ですね。

 こちらが試聴です。私的おすすめは、Jimmy Miller(ジミー・ミラー)がプロデュースしたアメリカ南部っぽいソウルな「Movin' on Up」1、13th Floor Elevators(Roky Ericksonロッキー・エリクソン作曲)のカヴァーでデジタル化したサイケが気持ちいい2、リズムのずれで楽しませてくれるアシッド・ジャズめな3、ポスト・ロック的で別世界から流れてくる陶酔性の高い「Higher Than the Sun」4、ふわふわした脱力系ながら荘厳でもある10分を超える大作「Come Together」6、デジタルとサザン・ロックの絶妙なブレンド「Loaded」7、ピアノ&オルガン&ギター&ヴォーカル全てが気持ち良く溶け合うスローな8、ポジティヴな雰囲気が底流しサックスが飛び回る9、牧歌的でチャーミングな11曲目です。

 エレクトロニカをはじめとするクラブ音楽好きにもぜひ聴いていただきたし・・・
 
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 いよいよ今日はW杯日本VSオーストラリア戦ですね。今日はテレビに噛り付くことになりそうですが、昨日の夜は少し時間ができたのでサイトのナビゲーションをちょっと変更しました。また広告等も少し変えました。

 各記事の下(続きを読む・・・の先)にドラゴンボールのような球状のアイコンを5つ作りました。無駄に時間が掛かりましたが・・・^^;。リンクが張られているので、よろしければご覧になってみてくださいね。

 作成したアイコンは↓↓
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アル・ディ・メオラ『Splendido Hotel』

AL DI MEOLA 『SPLENDIDO HOTEL』

 ここ最近のジャズ・カテゴリーはジャズ寄りだったので、今日は特に日曜日に合う、カラフルなフュージョンをお届けします。ロック・ファン、特に速弾きギタリスト好きにはぜひ聴いていただきたし!

 HR/HMといったロック界をも凌駕するほどの達人が揃うジャズ/フュージョン・ギタリスト界においても一目置かれる、世界トップレベルとの呼び声も高いテクニカル・ギタリストAL DI MEOLA(アル・ディメオラ)。今日の1枚は1980年リリースの4作目、『スプレンディド・ホテル』です。

 アル・ディメオラの独特のフレージング、粒の揃ったミュート速弾きに耳奪われます。アルバムとしてはプレイスタイル・音色とも幅広く色彩感が豊かな印象。様々な国の音楽、特にラテン、フラメンコの影響を強く受けた、国境を軽く跳び越える自由な雰囲気が良いです。ロック的・クラシック的なアプローチの曲もあり大変刺激的な傑作です。

 こちらが試聴です。私的おすすめは、激しめのロックが好きな方にぜひ!中間以降アグレッシブでスリリングなプログレ的とも言える展開が楽しめる1、日曜日の午前中に聴きたい爽やかサウンドながら後半のアコギ速弾きは聴き逃せない3、アコギとピアノ(チック・コリア)のみのスリリングなタンゴ「Two to Tango」4、イントロから一転しファンキーで彼独特のミュートした速弾き(コリコリした音)が堪能できる5、シンセとギターのユニゾンがたまらないプログレッシブ・ロック的な6、ディメオラのギター(オベーション)多重録音によるスパニッシュな7、地中海の風吹く太陽さんさん(想像)な和み系9、宗教音楽的なコーラスから入るクラシカルで幻想的な大曲(11分)10曲目です。

 AL DI MEOLA幅広い音楽性を見せてくれる珠玉の名作です・・・
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マグネティック『Lo Culture』

MAGNETIC 『LO CULTURE』

 久しぶりのドラムンベースであります。何よりジャケットがいいんですよね(クリックでちょっと拡大します)。タイトルと流れてくる音楽は全くもって反対なのですが(笑)。

 JAMES HARDWAY(ジェームス・ハードウェイ)ことDAVID HARROW(こちらが本名)のDRUM&BASSでの名義MAGNETIC(マグネティック)。MAGNETIC名義としては3作目となる2002年リリースの作品がこの『ロー・カルチャー』です。

 JAMES HARDWAY(DAVID HARROW)はアンディ・ウェザオール(akaセイバーズ・オブ・パラダイス ゴメンナサイ。いずれ取り上げます。)とのユニットであるブラッド・シュガーや、TECHNOVA名義でも知られるUKテクノシーンの重鎮的存在。音楽的にも幅広く、ジャズ寄りの音からテクノ、エレクトロニカ、ハウスやラテン、そして今作のようなドラムンベースと多芸です。

 たぶん根底にあるのはジャズ的な感覚を伴った抜群のリズム感。職人系の人なんでしょう。仕事(プログラミングや音選び)が丁寧な感じがします。あと和声も浮遊感のある、宇宙に飛び出さない程度の空間系で非常に心地いいです。

 こちらが試聴です。私的おすすめは、シンプルながらシンセの音が魅惑的な1、つんのめる様なビートとベースがアグレッシブさを醸す3、スペイシーなパッドが誘う4、うっすら和を感じる音使いの7、静寂の中で鳴るアンビエント・ドラムンベース8、ジャジーながら近未来系の音・カットアップを聴かせてくれる一押し9、尖った脳にくる音と丸い音のバランスが絶妙な11曲目です。

 MAGNETIC久しぶりに聴きましたが^^;、思ったより良いですよ・・・
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アルファ&DJ TASAKA『ホットカプセル』

アルファ&DJ TASAKA 『ホットカプセル』

 こういうスタンスで音楽を紹介していると、ついつい発売時期に紹介するのが難しくなっちゃいますね。久しぶりに新しめな音源を紹介します。2006年4月発売のアルバムです。

 ヒップホップDJとして活動を始め、オールジャンルDJを経て、現在テクノDJとして人気を集めるDJ TASAKATSUBOI、DJ SUZUKI、WADAによるヒップホップ・ユニット、アルファ。そんな2アーティストががっちりコラボレートした作品がこの『ホットカプセル』です。2002年にも組んでシングル「エクスタシー温泉」をリリースしているので、再結成ということになるでしょうか。

 短く言うと・・・痛快娯楽活劇風味ダンス・ミュージック、といったところ。古き良き80年代90年代のテクノ・ポップをモチーフに、初期電グルを思わせる言葉(&曲名)遊びにおちゃらけ具合。狙ったB級&下世話感。ユーモラスで思わず笑っちゃいます^^。電グルファンは間違いなくチェックですよ!

 こちらが試聴iconです。私的おすすめは、懐かしいコード進行でキャッチーな1、パンキッシュにリメイクされた「エクスタシー温泉2006」2、生音が絶妙なほんわかキレイ系3、アヴァンギャルドでカオティックな5、アグレッシブで懐かしい響き(特にピアノとシンセがね^^)の6、なかなかに気持ちのいいエレクトロ・ヒップホップ7、わざとらしくトランシーな8、力の抜けるパロディーっぷり幾つネタ(歌詞でも)が分かるか的な9、まさにくだらない!10曲目です。

 楽しけりゃ・・・というか、楽しくなきゃ・・・というか・・・
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カスケード『Here and Now』

KASKADE 『HERE & NOW』

 私もたまには甘めのハウスも聴きますですよ。まぁベスト盤的なものを扱うのもどうかとは思いましたが・・・まぁまぁ、いいじゃないですか。で今日はディープ・ハウスと呼ばれる類の音です。

 実はレコード屋の試聴で聴いての、一目惚れならぬ一耳惚れでした。「現代のハウス・ミュージック・シーンを代表するクリエイターとして、アパレルや音楽好きの女の子を中心に人気沸騰中!」だそうですよ!当方まったく知らずに手に取ってしまいましたが(知っていたら恥ずかしくて手が出なかったかもです)・・・^^;。

 遅れましたがKASKADE(カスケード)ことRYAN RADDON(ライアン・ラドン)の2005年リリースの、集大成的2枚組み『ヒア&ナウ』です。

 アコースティック・サウンドを上手く使いながら、ボトムのしっかりしたリズムに柔らかい女性ボーカルを乗せる・・・うーん、なんだかズルイですよね。そりゃ気持ち良くなりますよ!(術中>私)ちなみにリズム・パターンは多め(四つ打ちではないものも結構ありますよ)です。

 こちらが試聴です。この試聴は輸入盤で、国内盤とは若干収録曲が違います。輸入盤の曲順で行くとDISC1での私的おすすめは、滑らかに進む気品のあるハウスなヒット・シングル「It's You, It's Me」1、軽い島国系3、テンポは速めながら落ち着いて聴ける5、クラブ・ジャズげな6、ちょっとドラベ風味7曲目。DISC2では、このエフェクトがかったアコギの音はずるい大ヒット曲「Steppin Out」(後ろに長めの試聴付けときました)1、2STEP(最近その名自体聞かないですね)してる4、リズムの細かい7、アグレッシブで彼の作品の中では一風変わった9、ゴージャスなイントロが印象的な実は幻想夢見心地系10曲目です。

 とりあえず私がメロメロになった曲を・・・
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ユニコーン『服部』

UNICORN 『HATTORI』

 今日は短めに。車中で聞いた音楽を紹介します。なぜかユニコーン。でもノリノリでした(笑)。

 折からのバンドブームの中、一世を風靡した1986年結成の5人組バンドUNICORN(ユニコーン 1993年解散)。彼らが1989年にリリースしたのがこの印象的なジャケット(一般の方、中村福太郎さん、鳶の人です。)の3rd『服部』です。

 安易ですが1×5=100という、各メンバーの個性を感じながらも、訳のわからないパワーに満ち溢れた作品。脱力と協調による一大スペクタクル(音楽の幅広し)です。楽曲のアイディア、歌詞のユーモア、バンドとしてのアイデンティティーが際立つ名盤です!

 試聴iconです。私的おすすめは、オーケストラで壮大に入る1、ハードなロック3、展開・サウンドメイクとも最高!大好きな「おかしな2人」4、ふわふわシュールな5、遊び心満載で軽快な7、軽いサンデー・ミュージック(何それ?)9、浮遊感万歳!10、後半血管切れそうな(笑)11、何はなくともですかね!このアイディアにはやられた流麗ながらハイテンポで激しい「大迷惑」12曲目です。

 うーん、懐かしい!ユニコーン万歳・・・
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ソフト・マシーン『Third』

SOFT MACHINE 『THIRD』

 久しぶりのプログレ・カテゴリーは、いかにも!っていうプログレッシブ・ロックをお届け。ジャズとロックがシンクロしていた時期の実験的・前衛的なロックです。密かにエレクトロニカ好きにも聴いて頂きたし。

 メンバーが入れ替わり立ち代りで、いつの音を取り上げるか迷う英カンタベリーのバンド、SOFT MACHINE(ソフト・マシーン メンバー等は後述)を今日は取り上げます。ディスクは1970年リリースの3rdアルバム『サード』、まんまです^^。

 1stの頃のようなサイケデリック感も一部に残しつつ、ジャズ/フュージョン的な要素を大きくフィーチャーしたスリリングで実験的な作品。ジャズ・ロックと呼ばれるきっかけともなった、均整が取れていながらも混沌としたところから生まれる即興音楽の波(うねり)に、ロックの音圧で破壊力を、ダイナミズムで物語性を、そして彼らの知性を加え昇華した真にボーダレスな一枚です。

 こちらが試聴です。私的おすすめは、全曲(4曲しかないんです)です、ハイ!エレクトロニカ好きなんかには1曲目のイントロからのアヴァンギャルドでアンビエントなセクションを聴いて欲しいですね。リフもカッコイイです。2曲目は落ち着いて聴けるジャズ・ロック。3曲目はSOFT MACHINE最後の歌もの(ワイアットによる)、密かに大好き。4曲目のイントロもクラブで流したくなる音響的で宇宙的な感じ、最後もミニマルでエレクトロニカ好きはぜったいハマル。ちなみにかなり展開しますので、試聴で聴くより実物はかなりアグレッシブに感じると思います。

 SOFT MACHINEはぜひ大音量で・・・
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ベン・フォールズ・ファイブ『Ben Folds Five』

BEN FOLDS FIVE 『BEN FOLDS FIVE』

 懐かしさと甘酸っぱさ漂うピアノ・ロック、ピアノ・パンクで今日は。知ってる人は知っている(当たり前)、ロックでは珍しいギターレス・トリオです。

 ピアノ、ベース、ドラムというシンプルなトリオながら、ブイブイ熱いパンキッシュなロックと、思い出が重なったらちょっと泣けそうな美メロを聴かせてくれるBEN FOLDS FIVE(ベン・フォールズ・ファイヴ)です。このCDは1995年リリースの彼らのデビュー・アルバム、バンド名を冠した『ベン・フォールズ・ファイヴ』です。

 きっと演奏なんかは荒削りと言われるだろうけれど、衝動的な音と感傷的な音がうまく混ざり合って、最終的に聴く者の気持ちをポジティブに変換する力・勢いを持った極上のポピュラー・ミュージック。簡単に言うと・・・ん~・・・スカッとする音楽です。ピアノの音が嫌いじゃなければ皆さん聴いて下さい!^^

 こちらが試聴です。足りない曲は下のHMVからどうぞ。試聴で聴けるフレーズも違うので、興味のある方はどちらも聴いてみて下さいね。私的おすすめは、CMで使われた(ビール?)1、イントロから琴線触れまくりピアノのセンチメンタル・チューンと見せかけつつ激しく展開する2、気分爽快でパンチも効いた3、ゆったりした曲調でコーラス部&中間部が気持ちイイ5、思わず笑みがこぼれるようなキャッチーな6、疾走感溢れるハイテンポな7、展開が楽しい8、心解かれる6/8拍子10、カオティックに展開するイメージ的にサーカス小屋的(?)な11、ストリングスも入った劇や物語の終わりを思わせるようなセンチな12曲目です。

 こんなに気持ちいいBEN FOLDS FIVEですが・・・
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コーネリアス『Point』

↓↓当サイトで紹介した他のコーネリアスのディスクはこちら
CORNELIUS

CORNELIUS 『POINT』

 来る2006年8月23日にコーネリアス活動再開第1弾シングル『MUSIC』(タイトルはひねりも何もないですな)が発売されるようです!それを勝手に記念して今日はコーネリアスを。

 ※追記 『SENSUOUS』の記事はこちら。当サイト内記事→コーネリアス『SENSUOUS』

 とりあえずまぁこれを。回線に余力のある人は。→Point of View Point

 CORNELIUS(コーネリアス)=小山田圭吾(元フリッパーズ・ギター・・・えっ説明不要ですか)の2001年リリースの衝撃作『ポイント』です。通算では4枚目でしょうか。当時聴いた瞬間「そうきたか!」と思わず膝を打った、彼らしいアイディア盛りだくさんのアルバムです。

 この『POINT』は「現代的な音楽」(クラシックや古めのジャズ好きには厳しめでしょうが)のファンなら、好む好まざるは置いといて一度は耳にしておくべき、エレクトロニカ好きは無条件に(?)持っていて(所有していて)いいディスクです!

 自然音をサンプリングしながらも、わざとらしく人工的。切り刻まれたアコースティック・ギターとドラムの音が複雑に絡み合ったリズム。脱力系ヴォーカル(というより声)もコーネリアス独特の中性的な空気を作っています。弛緩、突然、緊張、弛緩みたいな、耳には優しく脳には刺激的な音楽です。

 こちらが試聴です。いくつかフルレングスPV(ファン必見!)が観られるゴキゲンな米マタドール・レコードのサイトですが、もしかすると試聴はリンク切れかもしれません。試聴不可でしたら下のHMVから全曲試聴できます。私的おすすめは、アコギとドラムのフリースタイルなリズム構築が楽しめる2、ひねくれた極上のちょっとファンキーなロック3、水の音をサンプリングした和声がマニアックな四つ打ち4、日本の夏の夜に最適なチルアウト6、鳥のさえずりとパーカッシブなギターが印象的な開放的で爽快な7、衝動的でキレたパンク8、コーネリアス流Ary Barrosoによるスタンダード・ナンバー通称「Brazil」(聴けばわかります)9、ボサノバな和み系11曲目です。

 聴き所満載なアルバムですね、この『POINT』は・・・
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サリフ・ケイタ『Soro』

SALIF KEITA 『SORO』

 ここのところワールド・ミュージックのカテゴリーではアフリカ音楽が立て続いてますが、スイマセン今日もです。先日紹介したケレティギ・ジャバテと同じアフリカはマリ共和国出身(詳しくは後述)の偉大なヴォーカリストです。

 音はともかく名前だけは知っている、という方も多いんじゃないでしょうか。ユッスー・ンドゥールと並んで現代アフリカン・ポップ・ミュージックの立役者でアイコン、SALIF KEITA(サリフ・ケイタ)を紹介したいと思います。ディスクは1987年リリースのソロとしてはデビューとなる『ソロ』(でもSOLOにあらず、SOROなり)です。

 音の印象としては土着的ではなく、現代楽器・電子楽器を用いて表現されたアフリカといった感じ。曲はサリフ・ケイタ自身が全曲書いています。使用されている音がまさに80年代っていうものにもかかわらず、神秘的、伝統的、且つ普遍的といえる世界観を構築しつつ、ポップに聴かせてくれる要素も持ち合わせた美しい現代ワールド・ミュージックです。

 こちらが試聴です。もし聞けない場合はこちらからどうぞ。→試聴 私的おすすめは、一瞬オリエンタルな感じもする神秘的な前半部ファンキーな中間部AORっぽくもある後半部と展開する10分近い大曲2、聴く者に「妖精が存在する森に居るような幻想」を抱かせる3、心臓の鼓動のようなバスドラムのイントロから導かれるシンセサイザー・サウンドが活きた美しく中性的でずっとこの世界観に浸っていたいと思わせる6曲目です。

 知らない方のためにサリフ・ケイタの経歴を詳しめに・・・
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サウンズ・グッド『Midnight Music』

SOUNDS GOOD 『MIDNIGHT MUSIC』

 簡潔に申しまして、ありきたりな表現ではありますが、非常にアーバンで腰のあるジャジー・ヒップホップfromカンザス、アメリカです。

 まずは通して聴くと特に耳を引く、アップテンポなこの曲を。→Saturday

 カンザスの大学で出会ったという二人、MILES BONNY(マイルス・ボニー トラックメイカー)とJOE GOOD(ジョー・グッド MC)によるHIPHOPデュオSOUNDS GOOD(サウンズ・グッド)。今日の1枚は2006年3月にリリースされたアルバム『ミッドナイト・ミュージック』で、2ndとなる作品のようです(スイマセン1st未聴です)。

 先日紹介したヌジャベスを発掘し、ジャジー・ヒップホップ好きの多くがお世話になったであろう名作コンピ『FIRST COLLECTION-HYDE OUT PRODUCTION』を手がけたディレクターが設立した話題の国内レーベル、SUBCONTACT(サブコンタクト)からの(前置き長くて・・・)リリースです。

 アーティスト名、タイトル共に何のひねりもなさそうですが(笑)、彼らの豊かな音楽性を感じるカラフル(無駄にチャラチャラしたカラフルとは全く違いますよ!)な作品です。クロスオーバーで生と電子音が交錯するトラック。なかなかに刺激的で、都会の夜に最適な音に仕上がっています(田舎者の想像^^;)。

 こちらが試聴(長めに聴けます)です。私的おすすめは、ちょっと不穏な感じのストリングスのイントロが印象的な1、洗練された曲ながら最後の方に出てくる「ポッポッポッポゲー」というサンプリングに思わず笑ってしまう2、ゆっくりアブストラクト(抽象的)な4、ミッドナイトな雰囲気漂う7、低くうねるベース・ラインと裏腹にとてもキャッチーなサンプリングを聴かせてくれる10、中毒性の高いトラックに小気味良いラップがベスト・マッチング一押し11、なかなかに良いサンプリング・サジ加減12、ゆるーく持っていかれる曲名どおり夢幻的な14、実験的なトラックに一瞬で耳奪われたアヴァンギャルドな15、ラウンジーでピアノとホーンが素敵な17曲目です。SOUNDS GOOD!お腹いっぱい、大満足!

 SOUNDS GOODまさにその名の通りですよね・・・
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