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デヴィッド・シルヴィアン 『BLEMISH』

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 当サイトは音楽好き向け、多ジャンル試聴レビューサイトです。YouTube系動画・映像サイトをお探しの方は音楽ランキング上位にたくさんあります。      2006/04/30(日)
デヴィッド・シルヴィアン『Blemish』

DAVID SYLVIAN 『BLEMISH』

 今日は昨日と打って変わって、私が病中に聴いた音楽を紹介します。聴きたくなった音楽、欲していたんでしょうね。デヴィッド・シルヴィアンの声を。

 こちらは元ジャパンの中心人物でヴォーカリスト、DAVID SYLVIAN(デヴィッド・シルヴィアン)がフリー・ジャズ(実験音楽)の巨匠でギター・インプロヴァイザーDEREK BAILEY(デレク・ベイリー 2005年クリスマスに亡くなりました。いずれ紹介します。)と組んで(2、5、7曲目)作り上げた、2003年リリースのアルバム『ブレミッシュ』です。

 DAVID SYLVIANが自身および、同じく元JAPANの実弟スティーヴ・ジャンセンの作品を発表するために新たに設立したレーベル、SamadhiSound(サマディ・サウンド)からの第一弾リリースです。

 とにもかくにもデヴィッド・シルヴィアンの「声」存在感でしょう。自身やデレク・ベイリーの断片的でフリー且つアヴァンギャルドなギターをさらに音響処理し、解体・再構築&電子音を加えたスローなトラックに浮かぶその「声」。浮かぶといっても無駄にふわふわした感じではなく、達観した地点から発せられるような深くそしてしっかりと心をえぐる様なある意味強い「声」。

 こちらが試聴(国内盤)です。この短い試聴でもお分かりいただけるように、世のアルバムがシングル・カットは・・・とかいっている次元を超越してしまっているアルバムです。曲単位で「これがおすすめ!」ということはなく、全曲通して聴くべきです。そして何かを感じるべきなのでしょう。迫ってくるわけではないのに説得力のあるその「声」を感じるべきなのでしょう。「べき」と連呼してしまいました、ごめんなさい。自由に感じてくださいね、思いの外鋭利な音楽ですけど。

 私の考えるこの作品が存在する位置は・・・
 そうきっと「ノリ」というものと最も対極にある地点で鳴っている音楽のひとつ。そういう意味では歌モノ(声モノと言った方がいいかもしれないが)にもかかわらず、非常にアンビエント的・現代音楽的であると言える内容です。

 所謂エレクトロニカでも、所謂ロックでも、ましてやアンビエント的とはいっても所謂癒しでは全くない。『ブレミッシュ』は実験的(きっとシルヴィアン自身はただ自らの中で鳴っているものを即興的に形にしただけだろうが)で決して万人にオススメできるタイプの音楽ではないのですが、私にとってはすごく「私的」な「宝物」のような作品です。

 うまく表現できませんが私は何かを感じます。私の嫌いじゃない何かを。大好き!っていう類のものでもなく「非常に惹かれる」から好きで聴いている、そんな感じです。今更ながら『ブレミッシュ』の魅力をうまく表現するだけのボキャブラリーを持ち合わせていないと気付いた私です(苦笑)。

 デヴィッド・シルヴィアンの他のディスクもいずれ紹介しますが、教授こと坂本龍一やキング・クリムゾンのロバート・フィリップとの仕事でも知られています。詳しくはまた。あと書き忘れましたが8曲目にエレクトロニカの奇才CHRISTIAN FENNESZ(クリスチャン・フェネス)も参加しています。

 見ているだけでその世界観(このアルバムもアートワークは福田篤が手掛けています。こちらから作品がいくつか見られます。→福田篤)に引き込まれるSamadhiSoundレーベルのサイトはこちら。→SAMADHISOUND あとSamadhiSound内のデヴィッド・シルヴィアンのオフィシャルサイトはこちら。→DAVID SYLVIAN 最近のNine Horsesの情報もあります。興味のある方はチェックです。

 5月に低価格でリイシュー盤が出るようです。

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