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ソフト・マシーン 『THIRD』

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ソフト・マシーン『Third』

SOFT MACHINE 『THIRD』

 久しぶりのプログレ・カテゴリーは、いかにも!っていうプログレッシブ・ロックをお届け。ジャズとロックがシンクロしていた時期の実験的・前衛的なロックです。密かにエレクトロニカ好きにも聴いて頂きたし。

 メンバーが入れ替わり立ち代りで、いつの音を取り上げるか迷う英カンタベリーのバンド、SOFT MACHINE(ソフト・マシーン メンバー等は後述)を今日は取り上げます。ディスクは1970年リリースの3rdアルバム『サード』、まんまです^^。

 1stの頃のようなサイケデリック感も一部に残しつつ、ジャズ/フュージョン的な要素を大きくフィーチャーしたスリリングで実験的な作品。ジャズ・ロックと呼ばれるきっかけともなった、均整が取れていながらも混沌としたところから生まれる即興音楽の波(うねり)に、ロックの音圧で破壊力を、ダイナミズムで物語性を、そして彼らの知性を加え昇華した真にボーダレスな一枚です。

 こちらが試聴です。私的おすすめは、全曲(4曲しかないんです)です、ハイ!エレクトロニカ好きなんかには1曲目のイントロからのアヴァンギャルドでアンビエントなセクションを聴いて欲しいですね。リフもカッコイイです。2曲目は落ち着いて聴けるジャズ・ロック。3曲目はSOFT MACHINE最後の歌もの(ワイアットによる)、密かに大好き。4曲目のイントロもクラブで流したくなる音響的で宇宙的な感じ、最後もミニマルでエレクトロニカ好きはぜったいハマル。ちなみにかなり展開しますので、試聴で聴くより実物はかなりアグレッシブに感じると思います。

 SOFT MACHINEはぜひ大音量で・・・
 この『THIRD』リリース以前にオリジナル・メンバー4人のうち2人、Daevid Allen(デイヴィッド・アレン G&Vo)とKevin Ayers(ケヴィン・エアーズ B&Vo)が脱退しています。

 でこの作品のメンバーは残りのオリジナル・メンバー2人、Mike Ratledge(マイク・ラトリッジ Key)とRobert Wyatt(ロバート・ワイアット Dr&Vo ソロ作はまたいずれ)にHugh Hopper(ヒュー・ホッパー B)、ギターの抜けた穴を埋めるためのリード奏者としてElton Dean(エルトン・ディーン Sax つい先日2006年2月8日に亡くなりました。実験的なジャズを聴かせてくれました。)。そしてヴァイオリンやフルート、トロンボーン奏者等も加えた合計8人、大所帯での作品です。

 全4曲、全曲18分越え、LP2枚組み、各面1曲ずつという強烈な大作。響きだけを追求したアンビエントなセクションあり、ハードなユニゾンあり、シーケンス的なフレーズありと、三十数年経った今聴いても色褪せないアイディアと技術。ジャンルを問わず刺激的な音を探している人にはSOFT MACHINEは一押しです。

 ちなみに後にメンバーとなるカール・ジェンキンスとマイク・ラトリッジが組んだ前衛的な音楽ユニット、アディエマスの方がソフト・マシーンより世の中的には名が通っているかもしれませんね。

 HMVでも全曲試聴(ちょっと長め)できます。それでもごく一部分なのでSOFT MACHINEのすごさをイメージするのは難しいでしょうが、それでもアヴァンギャルド加減の一片はお解かりいただけるかと思います。でも1、4曲目は小音部でヴォリューム小さすぎ!大きくするとヘンテコで気持ちのイイ音が流れてきます(笑)。

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