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オヴァル 『DOK』

オヴァル 『DOK』 に関するレビュー・試聴・情報を紹介しています。
 当サイトは音楽好き向け、多ジャンル試聴レビューサイトです。YouTube系動画・映像サイトをお探しの方は音楽ランキング上位にたくさんあります。      2006/08/21(月)
オヴァル『Dok』

OVAL 『DOK』

 初めて3日も空けてしまいました。あまり詳しくないですが参照→ACTIV-A 写真ブログ 思うように物事が進まず、「もう寝るしかない!!」という時に特にオススメしたい1枚を今日は紹介します。えっ?そうです、自分に向けてます。

 電子音響系といえばまずこの人、といっても現在では良いでしょう。ミクロストリア(当サイト記事→ミクロストリア)のときにも触れた電子音楽家・でありある意味発明家、Markus Popp(マーカス・ポップ)の今ではソロ・ユニットOVAL(オヴァル)。こちらは1998年リリースの4枚目(自信なし)となるアルバム『ドク』です。

 初めてOVALの音楽に触れる方にまずお断りしておかねばならないのは、所謂テクノでは全くもってない、ということです。ビートレスでメロディーレス。もっと言えば、本人曰く「自らの音楽に対して美的な要素には重きを置いていない」とのこと。・・・で残っているのは・・・サンプルと過程と精神、ということになりましょうか。とりあえず耳に入れてみるのが良いでしょう!

 こちらが試聴(なんとフルレングス)です。うまく再生されない時は、一度一時停止をクリックしてから再生をクリックすると聴けるようです。長いので十分に電子音響系の音楽を満喫していただけると思います。おすすめ?そんなに限定できるほど形のある曲はありません(笑)。が寄せては返しならうっすらと浮かぶメロディやハーモニーがたまらなく美しいのです。

 「わびさび」さえも感じさせる「ゆらぎ」ミュージックです・・・
 いかがでしたでしょうか?揺らいでますでしょ?先に書きましたが、今作のサンプルとなっているのは、現在は武蔵野美術大学で教鞭を振るうChristophe Charles(クリストフ・シャルル)の音源。原型は分かりません。でもきっと原型を知っていたとしてもOVALの手で、いや彼の作り上げたソフトで手が加えられ、もはや推測不能な形になっていることでしょう。

 ということで、それが過程です。彼は「誰でもがオヴァルになれる」「オヴァルの音が出せる・作れる」というフィルター的な役割を果たすソフトウェア、「オヴァル・プロセス」(同タイトルのアルバムも出てます)をリリースしています。つまり『dok』の音はその独自の過程により生まれた音・音楽なのです。

 最後の精神ですが、これはもうお聴きの通り、実験精神、チャレンジ精神です。自らの創作過程を暴露どころか共有してしまうという冒険心は、この先どこへ向かうのか楽しみでなりません。

 まぁそんなことは考えず(じゃ書くなって?^^;)に、繊細な電子音と優美なループの織り成す、夢幻的な絶世の音楽に身を委ねてみてください。見えないものが見えてくるかもしれませんよ^^。

 ちなみにOVAL、今はオヴァル=マーカス・ポップですが最初は3人組でした。Markus Popp(マーカス・ポップ)の他にSebastian Oschatz(セバスチャン・オシャツ)、Frank Metzger(フランク・メツガー)によるユニットだったんです。3人時の作品や2000年以降の作品もいずれ紹介しますね。

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コメント
この記事へのコメント
オヴァル好きによる音楽
半年くらい前の記事を掘り返していまい恐縮です。
実は今、オヴァルに理解ある方を対象に、ある音楽を聴いて頂き、コメントをもらいたいと思い探しておりまして、こちらのブログに行きつい着ました。
オヴァルについて、コメントされてる記事、なかなかないですね。
もしよろしければ、メールアドレスまでご返信いただければと思います。
それでは。
2007/02/12(月) 21:23 | URL | うさちゃん #eW/LfgaQ[ 編集]
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