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フルトヴェングラー ベートーヴェン 『交響曲第9番「合唱」 バイロイト祝祭』

フルトヴェングラー ベートーヴェン 『交響曲第9番「合唱」 バイロイト祝祭』 に関するレビュー・試聴・情報を紹介しています。
 当サイトは音楽好き向け、多ジャンル試聴レビューサイトです。YouTube系動画・映像サイトをお探しの方は音楽ランキング上位にたくさんあります。      2006/11/16(木)
フルトヴェングラー『BeethovenSymNo.9』

FURTWANGLER 『BEETHOVEN:SYMPHONY No.9 IN D MINOR, OP.125 "CHORAL"』

 月日が流れるのは早いもので、そろそろ年末。「一万人の第九」なんてイベント(後述)がありますが、いよいよ第九のシーズンです。冬はクラシックが(ダントツでベートーベンの第九でしょうが^^;)一年中で最も活躍する季節かもしれませんね。

 ドイツの作曲家で大指揮者、Wilhelm Furtwangler(ヴィルヘルム・フルトヴェングラー 1886-1954)が1951年のバイロイト音楽祭(Richard Wagner Festspiele)でバイロイト祝祭管弦楽団及び合唱団を振った、Ludwig van Beethoven(ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン 1770-1827)の『交響曲第9番ニ短調 作品125』です。「第九(だいく)」「合唱」として知られる超有名曲です。ライブ、足音入り、モノラル、当然アナログ録音です。

 クラシック音楽評論家達がこぞって大絶賛したことで、アンチ評論家の方を中心に、無駄に良し悪しを論じられてしまう悲しい第九「合唱付き」です。確かに正直演奏はあまり上手じゃありません。部分的にはかなりドタバタです^^;。また録音も良くありません。でも!でもですよ。フルトヴェングラーによる鬼気迫る迫力、音楽の振幅、興奮はこの上ないものです。聴いていて特に疲れる第九ですが、この際あきらめましょう!今聴いても鳥肌が立ちます。あっちなみに私はジャケ買いです(恥)。

 こちらが→試聴icon←(長めに聴けます)です。いくら長めの試聴とは言っても、さすがに全四楽章の美味しいフレーズをたくさん聴けるわけもなく・・・。というわけで下にフルトヴェングラーが振ったベートーヴェン第九の動画(第4楽章ラストのみですが)を張っておきます。それにしてもすごい曲ですよね。どれほどのアイデアがあればこんな曲を書けるのか。対位法や複雑な構成、終楽章の自由な変奏形式や合唱を取り入れるというアイデア。

 ごめんなさい。今日のクラシック名盤紹介は長いです・・・
 最終楽章大団円の映像のみ(一番有名なフレーズは入ってないです)ですが、フルトベングラーの振るベートーヴェン交響曲第九番「合唱」壮絶さ・迫力というものはお分かりいただけるかと思います。1942年の映像です。フルトヴェングラーの震える指揮に注目!オケがついていけてませんから!(笑)


 クラシックといえば、最近クラシック関係の検索でこのサイトにいらっしゃる方が増加中です。たぶんフジテレビの月9のドラマ「のだめカンタービレ」の影響なんじゃないかと勝手に想像しているのですが。えっアニメにもなるんですか?(無知>私)そうですか^^;。

 ベートーヴェンの「交響曲第7番」(近いうちに紹介しますね)がメイン・テーマとなっています。ドラマ中の他の使用曲もクラシックがほとんどのようです。一応こちらが「のだめ~」の公式サイトです。「スペシャル」→「ドラマ使用曲リスト」から「のだめカンタービレ」各話のシーンと合わせて紹介されています。→のだめカンタービレ

 話は逸れましたが、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーはカラヤンのすぐ前ともう少し前に2度に渡ってベルリン・フィルの常任指揮者を張った大指揮者です。指揮法が特徴的で、先の動画でご覧頂いたように、小刻みに震えるように様々な曲線を描くのです。オーケストラにとっては打点が読み辛く、演奏しにくかったようです。

 でも私なんかに言わせると、譜割りの細かいテクノやブレイクビーツを聴いてノっている人みたいで、ある意味親近感が沸きます(クラシック・ファンの方スイマセン)。フルトヴェングラーの頭の中では、かなり細かく音符が分解されていたことと察します。

 さらに詳しいことを知りたい方はこちらを。有料会員制ですが、会員にならずとも無料でいくつかのフルトヴェングラーの音源が試聴できます。特にフルトヴェングラー作曲「ピアノ五重奏曲」の試聴(長めです)は比較的レアなので、興味のある方はぜひ。→フルトヴェングラー・センター

 バイロイト音楽祭では祝祭劇場の定礎式にベートーヴェンの第九が演奏されたという由来に基づき、しばしば第九が演奏されているようです。この録音は1951年第二次大戦後、バイロイト音楽祭の復活第一回目の演奏。一期一会的な緊張感が走っています。

 先述の年末恒例となりつつあるクラシック・イベント「サントリー1万人の第九」。2006年の総監督・指揮は佐渡裕、ゲスト元 ちとせ、司会者小倉智昭だそうです。チケットはとうに無いようですが、公式サイトはこちらです。興味のある方は除いてみてくださいね。→一万人の第九

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コメント
この記事へのコメント
バイロイトの第9
>また録音も良くありません

録音でなくてCDのリマスターが悪いのですよ。
良いもので聴けば、良いのです。
何種類か聴いてから書いてください。
2006/11/17(金) 09:14 | URL | furu #YK3S2YpI[ 編集]
furuさん、ご来場&コメントありがとうございます。

そうなんですね。なかなかモチベーションがなくて
同演別リマスターは聴けていません。
何かおすすめのディスクがあったら教えて
いただけるとありがたいです。確かにこの第九は
良い音で体験したいです。
2006/11/17(金) 14:19 | URL | ムーン #-[ 編集]
バイロイトの第9
↓こちらに音質比較があります。

http://homepage1.nifty.com/classicalcd/FurtwanglerCD/Beethoven/sym9/19510729.htm

現在一般に市販されているのはOTAKENのものです。
が、今月末にDELTAという国内レーベルから出ますので、それが良いと思います。↓
http://img.towerrecords.co.jp/images/jacket/tower/4582263080297.jpg
2006/11/20(月) 16:52 | URL | toorisugari #YK3S2YpI[ 編集]
toorisugariさん、ご来場&コメントありがとうございます。

いくらフルトヴェングラーの振るバイロイトの第九
といっても、これほどたくさんあるとは
全く思いませんでした。音質の良いマスター
のものを何とか手に入れて、今度聴いてみたいと思います。

参考になりました。ありがとうございます!
2006/11/20(月) 20:01 | URL | ムーン #-[ 編集]
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